カッパドキアはどこに泊まる?おすすめホテルエリアと選び方を解説

カッパドキア旅行を計画するとき、意外と迷うのが「どこに泊まるか」です。

カッパドキアなら憧れの洞窟ホテルに泊まりたい!

と、洞窟ホテルをまず思い浮かべる方も多いと思いますが、
実はカッパドキアはひとつの町ではなく、
トルコ中部の中央アナトリア地方に広がる地域の呼び名で、その中に観光の拠点となるいくつもの町があります。

その代表的な町が、ギョレメ、ウチヒサル、ユルギュップ、アヴァノス、ネヴシェヒルです。
それぞれの町にホテルがあり、どのエリアを拠点にするかによって、観光のしやすさや景色、ホテルの雰囲気がかなり変わります。

そのため、最初から「おすすめの洞窟ホテル」を探すより、まずは自分の旅に合う宿泊エリアを決めてからホテルを選ぶのがおすすめです。

この記事では、カッパドキアの主な宿泊エリアを比較しながら、初めての旅行ならどこが便利なのか、気球が見えるホテルを選ぶならどのエリアが向いているのか、車なしでも観光しやすいのかまで紹介します。

目次

カッパドキアのおすすめ宿泊エリアを比較

カッパドキア観光の拠点として選びやすいのは、主に次の5エリアです。

エリア向いている人特徴
ギョレメ初めて・個人旅行・車なし観光地とホテルが集まり、最も動きやすい
ウチヒサル絶景・静かな滞在・高級ホテル高台からの眺めが魅力
ユルギュップ食事・ワイン・町の便利さおしゃれなホテルやワイナリーが多い
アヴァノス静かな町・陶器・川沿い散策落ち着いた町歩きを楽しめる
ネヴシェヒル交通の便利さ重視県都でバスやミニバスの起点になりやすい

「絶対にここが正解」というより、カッパドキアで何を一番楽しみたいかで選ぶのがポイントです。

ギョレメ(Göreme)|初めてのカッパドキアなら使いやすい

個人旅行で初めてカッパドキアを訪れるなら、まず候補にしやすいのがギョレメです。

奇岩に囲まれたカッパドキアらしい景観の中に町があり、洞窟ホテルも多く、宿泊施設の選択肢が豊富にあり、ギョレメ野外博物館やギョレメ・パノラマが徒歩圏内にあるのが魅力です。

また、町のほぼ中心にオトガルがあり、ネヴシェヒルやアヴァノス方面への移動もしやすいため、レンタカーを使わない個人旅行者にも向いています。

一方、人気の観光地だけあって、レストランやカフェなどは周辺の町よりやや観光地価格になりやすい傾向があります。

「観光のしやすさ」と「カッパドキアらしい景色」の両方を取りたいなら、ギョレメはかなり使いやすい拠点です。

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ウチヒサル(Uçhisar)|景色とホテル滞在を楽しみたい人向け

ウチヒサルは、ギョレメとネヴシェヒルの間にある高台の町です。

町の中心には巨大な一枚岩のウチヒサル城がそびえ、周辺からはギョレメ方面の奇岩群を見渡せます。
景色の良い斜面には高級ホテルやデザイン性の高い洞窟ホテルも多く、観光だけでなくホテルそのものを楽しみたい人にも向いています。

ただし、公共交通はギョレメほど便利ではありません。
ネヴシェヒルやギョレメ方面を結ぶミニバスは、町の中心まで入らず幹線道路沿いで乗り降りすることがあります。

景色は魅力的ですが、徒歩や公共交通だけで動く場合はホテルの立地をよく確認しておきましょう。

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ユルギュップ(Ürgüp)|食事やワインも楽しみたい人向け

ユルギュップは、カッパドキアの中でも比較的大きな町です。

町の中心にオトガルがあり、ギョレメ、ネヴシェヒル、カイセリ方面などへの交通も比較的使いやすいのが特徴です。
高台には眺めの良いホテルや小規模なおしゃれなホテルが多く、カッパドキアらしい滞在も楽しめます。

また、ユルギュップ周辺はワイナリーやワインショップも多いエリアです。

観光だけでなく、夜は町で食事をしたり、カッパドキアのワインを楽しんだりしたい人には相性のいい拠点です。

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アヴァノス(Avanos)|陶器の町でゆっくり過ごしたい人向け

アヴァノスは、トルコ最長の川クズルウルマク(Kızılırmak)川沿いに広がる町です。

「クズルウルマク」はトルコ語で「赤い川」という意味。
この地域は川の土を使った陶器作りで古くから知られていて、町には陶器工房やショップが点在しています。

ギョレメやネヴシェヒル方面へのミニバスもあり、観光の拠点として使うこともできます。

一方、ギョレメのように奇岩と洞窟ホテルが密集する場所ではないため、カッパドキアらしい景色を最優先する人より、落ち着いた町に泊まりたい人向けです。

ネヴシェヒル(Nevşehir)|交通の便利さを優先するなら候補

ネヴシェヒルは、カッパドキア地域の中心となる県都です。

町の規模が大きく、銀行や郵便局、商店なども揃っています。
郊外には長距離バスが発着するオトガルがあり、市街地からもギョレメ、アヴァノス、ユルギュップ方面へのミニバスを利用できます。

交通の便利さという点では優秀ですが、ギョレメやウチヒサルのようにホテルの目の前に奇岩が広がる雰囲気ではなく、ホテルも一般的なシティホテルやビジネスホテルタイプが中心です。
また、現地ツアーによってはネヴシェヒル市内からの送迎が追加料金になる場合もあります。

そのため、交通の便利さを最優先する人には便利ですが、「せっかくカッパドキアに泊まるなら景色も楽しみたい」という人なら、ギョレメやウチヒサル、ユルギュップの方が候補にしやすいでしょう。

自動翻訳は便利だけれど…

英語サイトや自動翻訳では、Göremeが「ゴレメ」、Uçhisarが「ウチヒサール」など、日本語表記が少し違って表示されることがあるのは、トルコ語に「ö・ü・ç・ş」など英語にはない文字があるためです。
同じ町なので、検索するときはトルコ語表記も覚えておくと便利です。

カッパドキアの洞窟ホテルはエリアを決めてから選ぶ

カッパドキアといえば、岩をくり抜いた洞窟ホテルに憧れている方も多いと思います。

ただし、一口に洞窟ホテルといっても内容はかなり違います。
本当に岩をくり抜いた客室もあれば、石造りの建物を洞窟風に仕上げたホテルもあります。

また、同じホテルでも「洞窟タイプ」「石造りタイプ」など、客室によって違う場合があります。
洞窟ならではの雰囲気が魅力である一方、窓が小さい部屋や、湿気を感じやすい部屋もあります。

さるぱんちゃん

SNSや宿泊体験記で「洞窟タイプ」「洞窟風」と書かれていることがありますが、写真を見ると、実際の岩を掘った部屋ではなく、石造りの客室を洞窟のように仕上げたタイプだと分かることもあります。

「洞窟ホテルだから予約する」のではなく、

  • どの町にあるか
  • 観光しやすい立地か
  • 本当に洞窟を利用した部屋か
  • 窓や換気設備はあるか
  • エアコンや暖房はあるか
  • テラスから何が見えるか

まで確認しておくと失敗しにくくなります。

さるぱんちゃん

洞窟ホテルは写真を見て選ぶことになりますが、自然の岩や古い建物を利用しているため、部屋ごとに広さや形、窓の位置などに個体差があることは念頭に置いておきましょう。掲載写真とまったく同じ部屋になるとは限りません。

洞窟ホテルは雰囲気だけでなく快適さも確認

本当に岩を掘った洞窟タイプの客室は、カッパドキアらしさを味わえる一方、部屋によっては窓が小さい、自然光が少ない、湿気を感じやすいこともあります。

「数泊するなら明るい部屋の方がいい」という方は、洞窟風の石造り客室や、窓の大きい部屋を選ぶのもひとつです。
面倒でもレビューを読んでみるといいと思います。

気球が見えるホテルを選ぶときの注意点

カッパドキアのホテル写真でよく見るのが、テラスの向こうを何十機もの気球が飛んでいる景色です。

あの景色を楽しみたい場合は、ホテル選びが重要です。

特にギョレメは気球の飛行エリアに近く、テラスから気球を眺められるホテルが多いことで知られています。

一方、ウチヒサルは高台から谷全体を見渡しやすく、少し離れたところから気球とカッパドキアの景色を一緒に楽しむタイプです。

ただし、「気球が見えるホテル」と書かれていても、

  • 部屋から見えるのか
  • 共用テラスから見えるのか
  • 一部の客室だけなのか

はホテルによって違います。

また、気球は毎日必ず飛ぶわけではありません。

天候や風の条件によって運航中止になるため、ホテルのテラスから気球を見ることを旅の目的にするなら、1泊だけより複数泊した方がチャンスは増えます。

カッパドキアのホテルは「どう観光するか」とセットで選ぶ

カッパドキアのホテル選びでは、立地だけでなく現地でどう移動するかも一緒に考えておくと失敗しにくくなります。

町同士を結ぶバスやミニバスはありますが、観光スポットは広い範囲に点在しているため、公共交通だけですべてを回るのは効率的とはいえません。

車を運転しない場合は、現地ツアーを利用する方法があります。

カッパドキアでは、

  • ギョレメ野外博物館やアヴァノス方面を巡る「レッドツアー」
  • 地下都市やウフララ渓谷方面を巡る「グリーンツアー」
  • ムスタファパシャやソアンル方面を巡る「ブルーツアー」

など、エリアごとに観光する1日ツアーがあります。

ホテルまで送迎してくれるツアーも多いため、レンタカーを使わなくても主要な観光地を回ることは可能です。

また、1日ツアーに参加するほど時間がない場合は、ホテル周辺でタクシーをチャーターし、半日だけ観光する方法もあります。

つまり、カッパドキアでは

「公共交通が便利な町に泊まる」だけでなく、「ホテル送迎のあるツアーを利用する前提で泊まる町を選ぶ」

という考え方もできます。

  • 初めてで車を使わないならギョレメを拠点に現地ツアーを組み合わせる。
  • 景色の良いウチヒサルに泊まり、観光日はホテル送迎付きのツアーを利用する。

といった選び方もできます。

主要な町は意外と近い

カッパドキアの主要な宿泊エリアは別々の町ですが、互いにそれほど離れているわけではありません。

ギョレメを基準にすると、ウチヒサルまでは車で約5〜10分、ユルギュップやアヴァノスまでは約10〜15分。ネヴシェヒルも車なら20分前後が目安です。

そのため、現地ツアーやホテル送迎を利用するなら、必ずしもギョレメに泊まらないと観光できないわけではありません。

GetYourGuideなどの現地ツアーでも、ギョレメだけでなく、ウチヒサル、ユルギュップ、オルタヒサル、チャウシンなどをホテル送迎の対象にしているツアーがあります。

気球ツアーでは、アヴァノスやネヴシェヒル、ムスタファパシャまで送迎対象になっている商品もあります。

ただし、送迎エリアはツアー会社や商品によって異なるため、予約前に自分のホテルがピックアップ対象か確認しておきましょう。

さるぱんちゃん

ギョレメに泊まれば、ギョレメ・パノラマやギョレメ野外博物館などは自力でも行きやすいでしょう。
一方、ラクダ岩のあるデヴレント渓谷や、キノコ岩で知られるパシャバーは町の外にあるため、車やタクシー、現地ツアーを利用する方が便利です。

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カッパドキアのホテル選びで確認したいこと

カッパドキアのホテルを選ぶときは、料金や写真だけでなく、立地と移動手段も確認しておきましょう。

特にチェックしたいのは、次のような点です。

  • レストランまで歩けるか
  • 坂道が多くないか
  • 空港送迎を手配できるか
  • 現地ツアーの送迎対象エリアか
  • 気球ツアーの送迎があるか
  • 大きなスーツケースでもアクセスしやすいか
  • 公共交通を使うのか、ツアー送迎中心なのか

カッパドキアでは、地図上では近く見えても谷や坂があるため、距離だけでは判断しにくい場所もあります。

特にウチヒサルや洞窟ホテルの多い斜面では、荷物を持って歩くことも考えてホテルの位置を確認しておくと安心です。

カッパドキアには何泊する?

カッパドキアを初めて訪れるなら、少なくとも2泊は考えておきたいところです。

1泊でも主要な観光地をいくつか見ることはできますが、到着日と出発日を考えるとかなり慌ただしくなります。

2泊あれば、1日は現地ツアーや観光に使い、もう1日の早朝に気球ツアーへ参加するような予定を組みやすくなります。

さらに余裕があるなら3泊。

気球が天候でキャンセルになった場合の予備日を作りやすく、ギョレメ野外博物館、ウチヒサル、地下都市、谷歩きなども詰め込みすぎず楽しめます。

カッパドキア旅行では、観光地の数だけでなく、気球に乗りたいかどうかも宿泊日数を決める大きなポイントです。

まとめ|カッパドキアは旅のスタイルで宿泊エリアを選ぼう

カッパドキアのホテル選びでは、「有名な洞窟ホテルだから」という理由だけで決めるより、まずどのエリアに泊まるかを考えるのがおすすめです。

初めてで観光のしやすさを重視するならギョレメ。

景色と静かなホテル滞在を楽しみたいならウチヒサル。

食事やワインも楽しみたいならユルギュップ。

落ち着いた町が好きならアヴァノス。

交通の便利さを優先するならネヴシェヒルも選択肢です。

そして、公共交通だけで動くのか、現地ツアーやタクシーを使うのかによっても、泊まりやすいエリアは変わります。

宿泊エリアが決まったら、次に考えたいのがカッパドキアへの入り方です。

カッパドキア周辺にはネヴシェヒル・カッパドキア空港とカイセリ空港があり、航空券の料金や便の時間、ホテルまでの送迎によって便利な空港は変わります。

ホテルを決めたあとに、「どちらの空港を使うと便利なのか」までセットで考えると、旅行計画がかなり立てやすくなります。

現地ツアーならGetYourGuide!

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この記事を書いた人

さるぱんちゃんのアバター さるぱんちゃん トルコびいきの旅ノート管理人

広島県出身。アメリカで約20年暮らしたあと、2017年からトルコに移住。トルコ人の夫と暮らしながら、イスタンブールをはじめとする観光地、地方都市、世界遺産、市場、食文化、日々の暮らしなどを取材・発信中。

初めてトルコを訪れる前、「行ってみたい気持ちと、少し身構えてしまう気持ち」が同居する感覚に、英語の apprehensive(これから起きることに対して、不安や心配を感じているという意味)という言葉が重なった経験を持つ。

旅行者としての不安を置き去りにせず、現地で暮らす中で得た実感も交えながら、初めてのトルコ旅行に役立つ情報を発信。

市場、朝ごはん、地方都市、見慣れない食材を見ることが趣味。旅先では観光地だけでなく、スーパーや食料品売り場ものぞくタイプ。世界遺産検定保持者。

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