トルコドラマ『オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜』を見ていると、

スレイマンやヒュッレムって、本当に実在したの?



ドラマに出てくる人たちのお墓やゆかりの場所に行ってみたい
と気になりませんか?
『オスマン帝国外伝』は、16世紀のオスマン帝国を最盛期へ導いたスレイマン1世を中心に、ヒュッレムやマヒデヴラン、イブラヒム・パシャ、皇子たちなど宮廷を取り巻く人々を描いたトルコドラマです。
もちろんドラマなので脚色もあります。
しかし、主要人物の多くは実在した人物。
そしてトルコには今も、彼らが実際に暮らした宮殿、名前を残すモスク、そして本人が眠る霊廟が残っています。
この記事ではドラマのあらすじを追うのではなく、『オスマン帝国外伝』に登場する実在人物と、現在のトルコ旅行で訪ねられるゆかりの場所をご紹介します。
日本発のトルコツアーでも立ち寄れる場所があるので、「いつかドラマの世界を自分の目で見てみたい」という方は旅程選びの参考にしてください。
『オスマン帝国外伝』の登場人物は本当に実在した?



はい。
ただし、サブキャラのスンビュル・アーやニギャール・カルファはドラマオリジナルです。
ドラマの中心人物であるスレイマン1世(Kanuni Sultan Süleyman)をはじめ、
- ヒュッレム・スルタン(Hürrem Sultan)
- イブラヒム・パシャ(Pargalı İbrahim Paşa)
- マヒデヴラン(Mahidevran Sultan)
- シェフザーデ・ムスタファ(Şehzade Mustafa)
- ミフリマーフ・スルタン(Mihrimah Sultan)
- リュステム・パシャ(Rüstem Paşa)
- シェフザーデ・メフメト(Şehzade Mehmed)
- セリム2世(II. Selim)
など、多くの主要人物は実在しました。
ドラマでは人間関係や会話、出来事の描き方などにフィクションが加えられていますが、「まったく架空の宮廷ドラマ」というわけではありません。
だからこそ、ドラマを見たあとにトルコを旅すると面白い。
画面の中にいた人の名前が、モスクや霊廟、宮殿の案内板に本当に出てきます。
一覧|『オスマン帝国外伝』ゆかりの場所
まずは、『オスマン帝国外伝』に登場する実在人物と、現在も訪ねることができる主なゆかりの場所を一覧で見てみましょう。
| 登場人物 | 現在訪ねられる主な場所 | 都市 |
|---|---|---|
| スレイマン1世 | トプカプ宮殿/スレイマニエ・モスク/霊廟 | イスタンブール |
| ヒュッレム | トプカプ宮殿/ヒュッレム・スルタン霊廟 | イスタンブール |
| イブラヒム・パシャ | イブラヒム・パシャ宮殿 | イスタンブール |
| リュステム・パシャ | リュステム・パシャ・モスク | イスタンブール |
| ミフリマーフ | ミフリマーフ・スルタン・モスク | イスタンブール |
| シェフザーデ・メフメト | シェフザーデ・メフメト霊廟 | イスタンブール |
| セリム2世 | セリム2世霊廟 | イスタンブール |
| シェフザーデ・ムスタファ | シェフザーデ・ムスタファ霊廟 | ブルサ |
| マヒデヴラン | シェフザーデ・ムスタファ霊廟 | ブルサ |
こうして見ると、『オスマン帝国外伝』の舞台を訪ねる旅は、ほぼイスタンブールだけでもかなり楽しめます。
ただし、マヒデヴランとムスタファまで追いかけるならブルサ。
ここが日本発ツアーを選ぶ際にもひとつのポイントになります。
トプカプ宮殿|ドラマの撮影地ではないけれど、本物の宮廷


『オスマン帝国外伝』ファンなら、まず訪れたいのがトプカプ宮殿です。
トプカプ宮殿はメフメト2世によって15世紀に築かれ、その後、長いあいだオスマン帝国の政治・教育・宮廷生活の中心として使われました。
スレイマン1世(Kanuni Sultan Süleyman)やヒュッレム・スルタン(Hürrem Sultan)、マヒデヴラン(Mahidevran Sultan)、皇子たちも、実際にこの宮廷で暮らした人物です。
ただし、『オスマン帝国外伝』の宮殿シーンの多くは、実際のトプカプ宮殿ではなく専用セットで撮影されています。
つまりここは「ドラマのロケ地」ではなく、ドラマで描かれた人々が本当に暮らした宮殿。
大河ドラマを見たあとに大阪城を訪れて、「ここに豊臣秀吉がおったんか」と思うのと近い感覚です。



さすがにトルコ政府も撮影OKは出しませんでした。
トプカプ宮殿は世界遺産(歴史的建造物)ですので、大勢の人の出入りや器具の搬入などで何かあったら…ですよね。
トプカプ宮殿の巨大な門(表敬の門など)の外観や、庭園の一部などでのロケ撮影は限定的に許可され行われたそうです。
トプカプ宮殿はスレイマン時代の姿がそのまま残っているわけではない


ここは少し知っておくと、見学がさらに面白くなります。
現在のトプカプ宮殿は、スレイマン1世の時代に完成した姿がそのまま保存されているわけではありません。
歴代スルタンによって建物が追加され、火災や地震のあとには修復され、時代ごとの流行に合わせて内装も変化してきました。
実際、第四中庭には17世紀のオスマン古典建築を代表するバグダッド・キョシュキュ(Bağdat Köşkü)やレヴァン・キョシュキュ(Revan Köşkü)がある一方、18世紀に造られたと考えられるソファ・キョシュキュ(Sofa Köşkü)、さらに宮殿に最後期に加えられた19世紀のメジディエ・キョシュキュ(Mecidiye Köşkü)も残っています。



キョシュキュ(Köşkü)は、ざっくり言うと離宮・別邸・東屋のような小規模な宮殿建築のことです。


そのため宮殿内を見学していると、



ここはタイルとか彫物がドラマで見るオスマンらしい雰囲気なのに、こっちはいきなりシャンデリア?ロココ??
と感じる場所があります。
その感覚は間違っていません。
18〜19世紀になると、オスマン宮廷にはバロックやロココなど西洋の意匠が取り入れられるようになりました。最終的に19世紀には、バロック・ロココ・新古典主義などを大胆に採り入れたドルマバフチェ宮殿へ宮廷の中心が移っていきます。
つまり現在のトプカプ宮殿は、15世紀から19世紀まで、歴代スルタンが重ねてきた宮殿の歴史そのものを見る場所でもあります。
それでも『オスマン帝国外伝』の世界には十分浸れる



じゃあ、スレイマン時代の姿そのままじゃないなら、ドラマファンが行ってもピンと来ないのでは?
入場料も結構するし、どうしよう?
と思うかもしれません。



そんなことはありません。
むしろドラマを見ていると、宮殿の構造そのものが面白く感じられます。
ハレム


『オスマン帝国外伝』ファンなら、ハレムはぜひ見ておきたい場所です。
ハレムは単に「側室たちが暮らす場所」ではなく、スルタンとその家族が暮らす私的な宮廷空間。
現在もハレムでは、ヴァリデ・スルタン(母后)の居住区、スルタンの私室(ムラト3世・スレイマン1世の孫)、側室たちに関係する空間、浴場、そして「黄金の道(Altın Yol)」などを見ることができます。
ドラマを見ていると、



母后の部屋とスルタンの空間はこういう位置関係だったのね
それにしても豪華!タイルの色が綺麗。



ハレムって、ドラマだと色んな部屋が登場するけど、ほんとにこんな複雑な生活空間だったんだ…
と、セットだけでは分からなかったことが見えてきます。
ディヴァン(御前会議)の間
第二中庭には、帝国の政治を動かしたディヴァン・ウ・ヒュマーユン(Divan-ı Hümayun)があります。
ドラマではイブラヒム・パシャをはじめとする大宰相やパシャたちが集まり、国家の重要事項を話し合う場面が何度も登場します。
現在も第二中庭にはディヴァンの建物と「正義の塔」が残り、そのすぐそばにはハレムへの入口があります。
ドラマのセットを思い浮かべながら見ると、「なるほど、ここをモデルにしていたのか」と位置関係まで楽しめます。
黄金の道(Altın Yol)


ハレム内にある細長い通路が「黄金の道」です。
ドラマを見たあとだと、ヒュッレムや宮廷の女性たちが行き交った世界を想像したくなる場所ですが、ここは少し慎重に。
現在、黄金の道がハレムの実在する通路として残っていることは確認できますが、ドラマの特定の場面と実際の人物の行動をそのまま結びつけるのは避けた方がよいでしょう。
それでも、本物の宮廷の狭い廊下や中庭を自分で歩くと、ドラマの中では華やかに見えたハレムが、実際には細かく区切られた非常に複雑な空間だったことが分かります。



ここは妄想時間でいいと思います。
トプカプ宮殿では「ドラマと同じ」を探すより「本物との違い」を楽しみたい


『オスマン帝国外伝』を見てからトプカプ宮殿へ行くと、
「ドラマと全然同じ!」
というより、



セットはここを再現したんだ、すごい



スレイマンの時代から、その後こんなに宮殿が変わったんだ。
オスマン帝国って長く続いたから時代時代でリフォームしたのね。
わかるわ。
と比べながら見る楽しみがあります。
15世紀から19世紀まで何百年も使われ、増築や改装を重ねてきた宮殿だからこそ、ひとつの時代だけではないオスマン帝国の歴史が残っています。
それでも、スレイマンやヒュッレムたちが生きた本物の宮廷であることに変わりはありません。
『オスマン帝国外伝』を見たあとなら、普通に観光するよりずっと面白く歩けるはずです。
なお、日本発ツアーでもトプカプ宮殿を訪れるコースは多く、今回確認したJTB「2都市×2連泊!決定版トルコ8日間」では、トプカプ宮殿をハレム込みで観光します。


なお、日本発ツアーでもトプカプ宮殿を訪れるコースは多く、今回確認したJTB「2都市×2連泊!決定版トルコ8日間」では、トプカプ宮殿をハレム込みで観光します。
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スレイマン1世|スレイマニエ・モスクと霊廟


『オスマン帝国外伝』の主人公、スレイマン1世。
イスタンブールでその存在を最も大きく感じられる場所のひとつが、旧市街を見下ろすスレイマニエ・モスクです。
そしてモスクの敷地には、スルタン本人の霊廟があります。
スレイマン1世は1566年、ハンガリー遠征中のスィゲトヴァール包囲戦で亡くなりました。
現在残る彼の霊廟は、帝国を代表する建築家ミマール・スィナンによるものです。



シリーズを制覇した方ならお気づきかもしれませんが、
イブラヒム・パシャに罵倒されるミマール・スィナンもちょこちょこと登場しています。
ドラマ内では変わり種キャラで描かれていますが、トルコではその天才的な建築技術が真面目なドキュメンタリーで紹介される巨匠なんですよ。
ドラマを何シーズンもかけて見たあとに、最後に本人が眠る場所まで訪ねる。
これは『オスマン帝国外伝』ファンなら、かなり感慨深い場所ではないでしょうか。
今回確認したクラブツーリズムのトルコツアーには、スレイマニエ・モスクを観光するコースもあります。
「自分で探して行くのは少し不安」という方は、日本発ツアーの行程に含まれているか確認してみるとよいでしょう。
\ツアー番号Y2621-923/
ヒュッレム・スルタン|スレイマンのすぐ近くに眠る
ドラマを語るうえで欠かせないもう一人の主人公が、ヒュッレム・スルタンです。



というか、ほぼ彼女が主役のような気がします。
現在、ヒュッレムもスレイマニエ・モスクの敷地内に眠っています。
スレイマンと同じ霊廟に入っているのではなく、ヒュッレムには別の霊廟があります。
ヒュッレムは1558年に亡くなり、スレイマニエ・モスクの複合施設内に建てられた霊廟へ葬られました。
内部には赤、青、ターコイズなどの色を使ったタイル装飾があり、チューリップやカーネーションなどの花模様も見どころです。
ドラマを最後まで見た方なら、スレイマンとヒュッレムが今も同じスレイマニエの敷地に眠っていること自体、少し特別に感じるかもしれません。
- 住所:Süleymaniye Mah., Prof. Dr. Sıddık Sami Onar Cd. No:1, Fatih / İstanbul
- 入場料:無料
- 休館日:基本的になし
- 見学時間:日中見学可能。ただし礼拝時間中は観光目的の入場を控える
- 見どころ:スレイマニエ・モスク、スレイマン1世霊廟、ヒュッレム・スルタン霊廟
- 設計:ミマール・スィナン(Mimar Sinan)
- 建造:1551〜1558年
- エリア:イスタンブール旧市街・ファティ地区
※モスクや霊廟は宗教行事、礼拝、管理状況などにより見学できない場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
ヒュッレムが建てさせたハマムも今なお現役
ヒュッレム・スルタンゆかりの場所は、霊廟だけではありません。
アヤソフィアとブルーモスクの間には、アヤソフィア・ヒュッレム・スルタン・ハマム(Ayasofya Hürrem Sultan Hamamı)が今も残っています。
16世紀、ヒュッレム・スルタンのために宮廷建築家ミマール・スィナンが設計したハマムで、1556〜1557年ごろに建てられました。
場所はイスタンブール旧市街のど真ん中。アヤソフィアやブルーモスク観光と組み合わせやすい立地です。
そして面白いのは、この建物が単なる歴史建築として保存されているだけではないこと。
現在も実際にハマムとして営業しており、建物の中でハマム体験ができます。


『オスマン帝国外伝』ファンなら、ヒュッレムゆかりの場所を外から眺めるだけでなく、彼女が建てさせた建物の中で今も続くハマム文化を体験できるというのは、かなり特別です。
「せっかくなら中に入ってみたい」「普通の観光だけでなく、ヒュッレムゆかりの場所を体験として楽しみたい」という方はチェックしてみてください。



男性も行けますよ!
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イブラヒム・パシャ|なんと宮殿が残っている
スレイマンの側近として常にヒュッレムとばちばちやっている強烈な存在感を放つイブラヒム・パシャ。
彼にも、現在訪ねられる場所があります。
それがイブラヒム・パシャ宮殿(İbrahim Paşa Sarayı)。
現在はトルコ・イスラム美術博物館として使われています。



ちょっとショックですよね…。
じゃあ誰?
ニギャール・カルファではないのは確かです😆。
場所はスルタンアフメット広場。
文化観光省によると、建物は1520年にスレイマンによって修復され、イブラヒム・パシャへ与えられました。
ブルーモスクやアヤソフィアのすぐ近くなので、ツアーの自由時間にも比較的組み込みやすい場所です。
「実在のイブラヒムが実際に暮らした宮殿が今も残っている」と知るだけでも、ドラマファンならちょっと見てみたくなりませんか?



シリーズ前半の大修羅場、ヒュッレムの昔の恋人レオが毒入りロクムを食べたのもここか…と思いを馳せてもいいかもしれません(史実ではありません)。
現在はトルコ・イスラム美術博物館として利用されているため、トプカプ宮殿のように当時の宮廷生活を再現した空間を見る場所ではありません。



イブラヒムはともかく、展示品にはイスラム圏の伝統的な美術工芸品やスルタンのお触れ書き(フェルマーン)、クルアーンの写本や絨毯など興味深いものが勢揃いなのでおすすめな博物館です。
- 名称:トルコ・イスラム美術博物館(Türk ve İslam Eserleri Müzesi)
- 建物:イブラヒム・パシャ宮殿(İbrahim Paşa Sarayı)
- 住所:Binbirdirek Mahallesi, At Meydanı Sokak No:12, Sultanahmet / İstanbul
- 開館時間:9:00〜18:30前後
- 休館日:なし(毎日開館)
- 入場料:17ユーロ
- 音声ガイド:あり
- 場所:スルタンアフメット広場沿い。ブルーモスクやアヤソフィアから徒歩圏内
※開館時間や料金は変更されることがあります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
ミフリマーフ・スルタン|イスタンブールに2つのモスクを残した皇女
スレイマン1世とヒュッレム・スルタンの娘、ミフリマーフ・スルタン(Mihrimah Sultan)。
ドラマではリュステム・パシャの妻としても重要な存在ですが、実在のミフリマーフは皇女として大きな財力を持ち、建築や慈善事業にも深く関わりました。
現在イスタンブールには、彼女の名を冠したミフリマーフ・スルタン・モスクが2つ残っています。
ひとつは、アジア側ウスキュダルにあるウスキュダル・ミフリマーフ・スルタン・モスク(Üsküdar Mihrimah Sultan Camii)。
1540年代にミマール・スィナンによって建てられた複合施設の中心となるモスクで、現在もウスキュダルの船着場近くにあります。海峡を渡ってすぐなので、ボスポラス海峡クルーズやアジア側観光と組み合わせやすい場所です。
もうひとつは、旧市街側にあるエディルネカプ・ミフリマーフ・スルタン・モスク(Edirnekapı Mihrimah Sultan Camii)。
こちらもミマール・スィナンの作品で、高台に建ち、たくさんの窓から光が差し込む明るい内部が特徴です。



史実として確認された話ではありませんが、「太陽と月」というミフリマーフの名前を知ってから2つのモスクを見ると、ちょっと特別に感じますね。
父スレイマンや母ヒュッレムの霊廟とはまた違い、ミフリマーフの場合は、本人が残した建築を今も訪ねることができるのが面白いところです。
『オスマン帝国外伝』でミフリマーフが印象に残った方なら、リュステム・パシャ・モスクとあわせて訪ねてみるのもよいでしょう。
リュステム・パシャ|ドラマを知らなくても見たい美しいモスク
リュステム・パシャという名前を聞いて、ドラマのあの顔が浮かぶ方も多いでしょう。



あの俳優さん(オザン・ギュヴェン(Ozan Güven))、
他のドラマでも意地悪な悪役を演じるのが多い気がします。
リュステム・パシャはスレイマン1世の大宰相で、娘ミフリマーフの夫、正確にはスルタン家(皇室)に婿入りした人物。
イスタンブールには、その名を残すリュステム・パシャ・モスクがあります。
モスクはミマール・スィナンの作品で、現在もエミノニュ周辺に残っています。
見どころはイズニックタイル
ここは「ドラマゆかりだから」だけで訪れる場所ではありません。
リュステム・パシャ・モスクは、美しいイズニックタイルでも有名です。


内部だけでなく柱や壁など広範囲にタイルが使われ、植物をモチーフにしたデザインも見られます。
特に青を基調とした花やチューリップの文様は見どころ。
『オスマン帝国外伝』を知らない人と一緒に旅行しても、普通のイスタンブール観光として十分楽しめる場所です。
今回確認したクラブツーリズムの担当者おすすめツアーでは、リュステム・パシャ・モスクとスレイマニエ・モスクの両方を訪れるコースがあります。
ドラマの実在人物ゆかりの場所を効率よく巡りたい方には、かなり面白い旅程です。
\担当者おすすめツアーで両方カバー/
関連記事
▶︎ クラブツーリズムのトルコ担当おすすめ8日間ツアーは本当に“いいとこどり”?イスタンブール観光を解説


ヒュッレムの息子メフメト|シェフザーデ・モスクに眠る
ヒュッレムとスレイマンの息子、シェフザーデ・メフメト。
若くして亡くなったメフメトの霊廟も、イスタンブールに残っています。
場所はシェフザーデ・モスク(Şehzade Camii)。
文化観光省によると、メフメトはマニサで知事を務めていた時期に若くして亡くなり、スレイマンがミマール・スィナンに霊廟の建設を命じました。
モスクを含む複合施設は1543〜1548年に完成しています。
ドラマで皇子たちの行く末を追っていた人なら、ここも単なるモスク以上の場所に感じられるでしょう。



ヒュッレムもここで泣いたのね…
なお、リュステム・パシャ本人の霊廟もシェフザーデ・モスクの敷地にあります。
- 住所:Şehzadebaşı Cad., Fatih / İstanbul
- 入場料:無料
- 休館日:基本的になし
- 見学時間:日中見学可能。ただし礼拝時間中は観光目的の入場を控える
- 最寄り:Vezneciler-Istanbul Üniversitesi駅から徒歩圏内
- 見どころ:シェフザーデ・メフメト霊廟、リュステム・パシャ霊廟
※モスクのため、宗教行事や礼拝により見学できない時間帯があります。
マヒデヴランとムスタファ|二人に会いに行くならブルサ
ここから舞台はイスタンブールを離れ、ブルサへ。
ドラマでマヒデヴランとその息子ムスタファを応援していた方には、ぜひ知ってほしい場所があります。
ムラディエ・キュリエシ(Muradiye Külliyesi)にあるシェフザーデ・ムスタファ霊廟(Şehzade Mustafa Türbesi)です。


ムスタファはスレイマン1世とマヒデヴランの息子。
1553年に亡くなり、のちに弟のセリム2世によって現在の霊廟が建てられました。
そして、この霊廟には母マヒデヴランも眠っています。
ムスタファの死後、母マヒデヴランはブルサへ移され、その後の人生をこの地で過ごしました。
史料によると、ブルサでの暮らしは決して安定したものではなく、日々の生活費にも困り、家賃を長期間支払えないほど困窮した時期があったとされています。その後、スルタンの命によって支払いが行われ、生活は次第に立て直されました。
現在ムスタファが眠る霊廟は、のちにヒュッレムの息子で、ムスタファの異母弟にあたるセリム2世の命で整えられたものです。
マヒデヴランも最終的に同じ霊廟に葬られました。
ドラマでは多くの出来事に翻弄された母と息子。
最終的に二人が同じ霊廟に眠っていると感じると、ドラマを見た人にはまた違った感情が湧くかもしれません。
- 所在地:Muradiye Külliyesi(ムラディエ・キュリエシ)内/Bursa
- Googleマップ検索:Şehzade Mustafa Türbesi
- 入場料:無料
- 休館日:基本的になし
- 見学時間:日中の見学がおすすめ。宗教行事や管理状況により入場できない場合があります
- 見どころ:シェフザーデ・ムスタファ、母マヒデヴラン、ヒュッレムの息子バヤズィトの息子オスマンのサンドゥカ
- アクセスの目印:ムラディエ・モスク(Muradiye Camii)周辺の霊廟群の一角
※開館状況や見学時間は変更される場合があります。訪問前に現地情報をご確認ください。
ブルサまで行きたいならツアーの日程をチェック
一般的なトルコ周遊旅行では、ブルサを通らないコースも少なくありません。
そのため、マヒデヴランとムスタファゆかりの土地まで訪ねたい方は、ブルサが旅程に入っているかをチェックしておきましょう。
今回確認したJTB「2都市×2連泊!決定版トルコ8日間」はブルサを組み込んだ周遊コースです。
一方、クラブツーリズムにも、コースによってはブルサ観光をオプションで追加できるものがあります。
ただし、「ブルサ観光あり=シェフザーデ・ムスタファ霊廟まで行く」とは限りません。
ムラディエ・キュリエシが観光内容に入っているかは、申し込み前に確認してください。
\コース番号Y2665-923/
日本発トルコツアーでも『オスマン帝国外伝』の世界を巡れる
ここまで読んで、
「行ってみたい。でもイスタンブールとブルサを全部自分で回るのは大変そう」
と思った方もいるでしょう。
実は日本発の一般的なトルコ周遊ツアーでも、『オスマン帝国外伝』ゆかりの場所をいくつか訪れることができます。
ポイントは、ドラマの聖地巡礼ツアーを探すのではなく、通常のトルコ周遊ツアーの旅程を見ることです。
JTB|ブルサ+イスタンブール自由時間を利用しやすい
今回確認したJTB「2都市×2連泊!決定版トルコ8日間」は、ブルサを含めてトルコを周遊し、イスタンブールではトプカプ宮殿のハレムにも入場します。
さらに6日目にはブルーモスク、アヤソフィア、グランドバザール、ボスポラス海峡クルーズなどを観光したあと、自由行動の時間があります。
その時間を利用すれば、場所と時間を確認したうえで、イブラヒム・パシャ宮殿など自分が特に興味のある場所へ足を延ばすことも考えられます。
「トルコの定番観光はツアーで押さえたい。でもドラマゆかりの場所も少し自分で歩きたい」
という方とは相性がよさそうです。
\詳細・お申し込みはこちらから/
クラブツーリズム|スレイマニエやリュステム・パシャを巡れるコースも
クラブツーリズムでは、今回確認した担当者おすすめツアーの中に、スレイマニエ・モスクとリュステム・パシャ・モスクを訪れるコースがありました。
スレイマン、ヒュッレム、リュステムという『オスマン帝国外伝』の主要人物に関連する場所を、通常のトルコ観光の中で訪れられるのは魅力です。
別コースではブルサ観光を追加できるものもあります。
ただしツアーの行程やオプショナルツアーは変更されることがあります。
予約する際は、「どの都市へ行くか」だけでなく、具体的なモスクや霊廟の名称まで旅程表で確認してください。
\ツアー番号Y2621-923/
関連記事
▶︎ JTBとクラブツーリズムのトルコ10日間ツアーを比較|宮殿ホテルに泊まるならどっち?


自力で回りたいならJTBのフリープランを利用することも検討



トルコに行ってみたいけれど、目的は『オスマン帝国外伝』聖地巡礼なのよ
という方は、地方都市の周遊が含まれないJTBイスタンブール7日間フリープランを利用することを検討してもいいと思います。
ツアーに参加すると、どうしても見学時間や含まれる場所に制限がかかります。
せっかくイスタンブールまできて巡礼に向けてワクワクしているのに、時間切れで見れなかったなんていう最悪なパターンは避けたいですよね。
自力で航空券・宿泊先を手配するのが苦手な方はJTBのイスタンブール7日間フリープランだと自分の好きなように回ることができます。
ただし、ブルサへの移動方法だけは自分でなんとかしないといけません。
ブルサへはイスタンブールから日帰りで行ける距離で、現時点では高速船や長距離バスが一般的です。
イスタンブール7日間 フリープラン
<選んでつくる!私だけの旅>
どんな人にどちらのツアーが向いている?
『オスマン帝国外伝』をきっかけにツアーを選ぶなら、「どの人物のゆかりの場所を見たいか」で考えると分かりやすくなります。
マヒデヴランとムスタファゆかりのブルサまで行きたい方
→ ブルサを周遊ルートに含むツアーをチェック。
スレイマンやリュステムゆかりの場所をツアー観光で見たい方
→ スレイマニエ・モスクやリュステム・パシャ・モスクが旅程に明記されたコースをチェック。
イブラヒム宮殿やシェフザーデ・モスクなど、自分の“推し”をもう少し追いかけたい方
→ イスタンブールに自由時間があるコースが便利です。


すべてを団体ツアーで回る必要はありません。
主要観光地は日本語ガイド付きツアーで回り、自由時間だけ自分の興味のある場所へ行く。
そんな旅の組み立て方もできます。
まとめ|ドラマを見たあとなら、トルコの景色が少し違って見える
『オスマン帝国外伝』はドラマです。
しかし、画面の中で愛し合い、争い、権力を求めた人々の多くは実在しました。
スレイマンとヒュッレムが眠るスレイマニエ。
青いイズニックタイルに包まれたリュステム・パシャ・モスク。
イブラヒムが実際に所有した宮殿。
そしてブルサで今も同じ霊廟に眠るムスタファとマヒデヴラン。
ドラマを知らずに訪れても素晴らしい場所ですが、人物を知ってから見ると、同じ景色が少し違って見えます。
トルコ旅行を計画している『オスマン帝国外伝』ファンの方は、ぜひ通常の観光地だけでなく、「この場所には誰の物語が残っているのか」にも注目してみてください。
そして日本発ツアーを選ぶときも、料金やホテルだけでなく旅程表を少し細かく見てみましょう。
思いがけず、ドラマで見ていた人物の足跡まで旅程に入っているかもしれません。









