トルコワインおすすめ|有名銘柄・土着品種・イスタンブール&カッパドキアの楽しみ方

トルコ旅行で「ワイン」と聞いて、少し意外に思う方もいるかもしれません。

トルコはイスラム教徒が多数を占める国ですが、ワインは普通に造られ、レストランやバー、スーパーなどでも販売されています。

そして実は、トルコはブドウ栽培の歴史が非常に古い土地。

カッパドキアだけでなく、エーゲ海地方のイズミル周辺、ボズジャアダ、トラキア地方、東部アナトリアなど、各地にワイン産地があります。トルコ政府観光局のGoTürkiyeでも、ウルラ、カッパドキア、トラキア、ボズジャアダ、メソポタミアなどが代表的なワイン地域として紹介されています。

しかも面白いのが、トルコでしかなかなか出会えない土着のブドウ品種がたくさんあること

「せっかくトルコへ来たなら、トルコらしいワインも一度飲んでみたい」

そんな方のために、この記事ではおすすめの土着品種から、スーパーでの買い方、イスタンブールのワインバー、カッパドキアで参加できるワインテイスティングまで紹介します。

目次

トルコワインってどんなワイン?

トルコワインの面白さは、Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)やChardonnay(シャルドネ)のような世界的に知られたブドウだけでなく、トルコ固有の品種が数多く残っていることです。

GoTürkiyeによると、トルコには1,000を超えるブドウ品種があり、代表的な土着品種としてEmir、Kalecik Karası、Narince、Öküzgözü、Boğazkereなどが紹介されています。

初めて見ると、名前だけではどんな味なのかまったく想像できません。

わたしもトルコ語に慣れるまでは、

「Öküzgözü……これは一体なんと読むんじゃ」

という感じでした。

でも、旅行中に覚えておきたい品種はそれほど多くありません。

ブドウ品種タイプ主な産地・特徴
Emir(エミル)カッパドキアを代表する品種
Narince(ナリンジェ)トカット地方。柑橘系の香りが特徴
Kalecik Karası(カレジック・カラス)アンカラ周辺。比較的飲みやすい赤
Öküzgözü(オクズギョズ)エラズー・マラティヤ周辺。果実味がありタンニンは比較的穏やか
Boğazkere(ボアズケレ)ディヤルバクル周辺。しっかりしたボディとタンニン

ÖküzgözüとBoğazkereはブレンドされることも多く、トルコのワイン売り場でもよく見かける組み合わせです。

初めて飲むならどのトルコワインがおすすめ?

ここからはワイナリー名ではなく、ブドウ品種ごとに「どんなワインか」を見ていきます。

白ワインならEmir

カッパドキアへ行くなら、まず覚えておきたいのがEmir(エミル)です。

Emirはカッパドキア原産の白ブドウ。

GoTürkiyeでは、淡い色合いで、青リンゴや柑橘系の風味があり、カッパドキア特有の火山性土壌や高地の寒暖差によって、酸味やミネラル感のあるワインになると紹介されています。

「カッパドキアへ行った記念に、その土地のものを飲みたい」

という方なら、まずEmirを探してみてください。

比較的飲みやすい赤ならKalecik Karası

赤ワインならKalecik Karası(カレジック・カラス)も覚えておきたい品種。

名前のKalecikはアンカラ県にある地名で、この地域を代表する赤ブドウです。

トルコ料理のピデや肉料理との相性もよいと紹介されています。

もう少ししっかりした赤ならÖküzgözü・Boğazkere

トルコらしい赤ワインを飲んでみたいなら、

Öküzgözü(オクズギョズ)

Boğazkere(ボアズケレ)

にも注目です。

Öküzgözüは比較的タンニンが穏やかで、Boğazkereはしっかりとしたボディとタンニンを持つタイプ。

この2種類をブレンドしたワインも多く見かけます。

ケバブなど、しっかりした肉料理と一緒に飲むのもトルコらしい楽しみ方です。

有名なトルコワイン・ワイナリーは?

トルコのスーパーやワインショップへ行くと、さまざまなメーカーのワインが並んでいます。

代表的な名前としては、

  • Turasan
  • Kavaklıdere
  • Kayra
  • Suvla

などがあります。

特にカッパドキアでよく知られているのがTurasan(トゥラサン)

1943年創業で、GoTürkiyeでもカッパドキアを代表するワイナリーとして紹介されています。

ただし、初めてトルコワインを買う方が「有名メーカーだから」という理由だけで選ぶ必要はないと思います。

せっかくなら、ラベルに書かれているブドウ品種にも注目してみてください。

Emir、Kalecik Karası、Öküzgözü。

このあたりの名前をひとつ覚えているだけでも、スーパーのワイン売り場が急に面白くなります。

トルコワインはどこで楽しめる?

トルコワインを飲むために、わざわざワイナリーまで行く必要はありません。

旅行者なら、大きく分けて4つの楽しみ方があります。

スーパーで買ってホテルで飲む

一番手軽なのは、スーパーで一本買ってホテルで飲む方法です。

旅行者がワインを探すなら、個人的にはMigros(ミグロス※トルコ読み)が見つけやすいと思います。

さるぱんちゃん

Migros Jet(ミグロス・ジェット)は、通常のMigrosより小さな店舗です。品ぞろえも少なめなので、ワインを探すならできれば大きめのMigrosへ。
また、CarrefourSA(カルフールSA)も比較的ワインの品ぞろえがよいので、近くにあればのぞいてみるといいと思います。

店舗の規模にもよりますが、ワインやビール、ラクなどのお酒を扱っているMigrosは比較的多くあります。

一方、BİMやA101といったスーパーでは、ワインを扱っていません。

ただし、スーパーでワインを買う場合にひとつ気になることがあります。

保管状態です。

トルコのスーパーでは、必ずしもワインが温度管理された状態で置かれているわけではありません。

特に値段の高いワインほど棚の上の方に並べられていることがあり、冬には暖房の温風をまともに浴びているボトルを見ることもあります。

もちろん、すべての店舗がそうだという話ではありません。

ただ、値段の高いワインになればなるほど、

「せっかく買うなら、もう少し保管状態のよいところで買いたいな」

とわたしは思います。

気軽にホテルで一本飲んでみるならスーパーでも十分。

少しいいワインを探すなら、専門店やワインバーなども選択肢に入れてみてください。

イスタンブールのワインバーで飲んでみる

イスタンブールには、トルコワインを扱うワインバーもあります。

Googleマップで「wine bar」などと検索すると、ベヨール、ガラタ周辺、カドゥキョイなどを中心にいくつも見つかります。

たとえばベヨールには、トルコワインをいろいろ試せるSolera Wineryがあります。

ただし、イスタンブールでワインを楽しめる店はSoleraだけではありません。

気になるエリアでGoogleマップを開いて探してみると、口コミ評価の高いワインバーがほかにも出てきます。

「スーパーで知らないワインを一本買うのはちょっと勇気がいる」

という方には、まずグラスで試してみるのもいい方法です。

イスタンブールにはワインテイスティング体験もある

もう少しきちんと飲み比べてみたい方なら、イスタンブールで開催されているワインテイスティングに参加する方法もあります。

カドゥキョイにあるWAYANA Wine Barでは、GetYourGuideからトルコワインのテイスティング体験を予約できます。

現在掲載されているプランは約1.5時間。

白3種類、赤3種類の計6種類を試し、トルコの土着品種と国際的なブドウ品種を比較できる内容です。案内は英語ですが、ワインを一種類ずつ説明しながら進めるスタイルで、2026年9月確認時点の評価は4.7/5となっています。

国際品種と比較できるのが、初めてトルコワインを飲む方には面白いところ。

「知っている味」と比べることで、

トルコのブドウってこういう味なんだ

と分かりやすいと思います。

カッパドキアまで行かない旅行でも、イスタンブール滞在中にトルコワインを体験できます。

カッパドキアはトルコワインの代表的な産地

トルコワインと旅行を組み合わせるなら、やはりカッパドキアは外せません。

カッパドキアはEmirの産地として知られ、火山性の土壌と高地の気候を生かしたワイン造りが行われています。

GoTürkiyeでも、Emirを使った白ワインをカッパドキアの代表的なワインとして紹介しています。

そしてカッパドキアが旅行者に向いている最大の理由は、

ワインのためだけに行く場所ではない

こと。

気球、地下都市、奇岩、洞窟ホテル、ギョレメ野外博物館など、もともと初めてのトルコ旅行で訪れる方が多い観光地です。

そこにワイン体験をひとつ追加できます。

カッパドキアなら観光の途中にワインテイスティングを入れやすい

トルコにはカッパドキア以外にも魅力的なワイン産地があります。

イズミル近郊のウルラは有名なワイン地域ですし、トロイ遺跡のあるチャナッカレ県から足を延ばせるボズジャアダにも長いブドウ栽培の歴史があります。GoTürkiyeでは、ボズジャアダには約3,000年、ウルラには約6,000年にわたるブドウ栽培の歴史があると紹介しています。

ワイン好きなら非常に面白い場所です。

ただし問題は、

普通のトルコ旅行の途中に入れるには、少々行きにくいこと。

郊外のワイナリーへ行くとなると、レンタカーなど移動手段を考えなければならない場所もあります。

その点、カッパドキアならもともと観光する場所。

「せっかく来たからワインも飲んでみよう」

が簡単にできます。

カッパドキアには約1.5時間のワインテイスティングもある

GetYourGuideには、カッパドキアで地元ワインを飲み比べるテイスティング体験も掲載されています。

ワインを何種類も試せる内容なので、

「Emirってどんな味?」
「赤なら何が好きなんだろう?」

という方が、いきなり一本買う前に好みを探すのにも向いています。

カッパドキア観光は、気球や地下都市など予定が多くなりがちですが、ワインテイスティングなら比較的短時間で組み込みやすいのもメリットです。

ワインのためだけに一日使うのではなく、

カッパドキア観光+ワイン

として楽しめます。

※体験内容や試飲できるワインの種類、集合場所などは変更される可能性があります。予約時に最新情報を確認してください。

本格的に楽しみたいならワイナリー巡りも面白い

もちろん、ワインそのものを旅行の目的にするなら話は別です。

トルコには、

  • カッパドキア
  • ウルラ・イズミル周辺
  • ボズジャアダ
  • トラキア地方
  • 東部・南東部アナトリア

など、ワインを目的に訪れてみたい地域があります。

ワイン好きならイズミル近郊のUrlaも有名

カッパドキア以外でトルコワインを楽しむなら、イズミル近郊のUrla(ウルラ)も有名です。

Urlaには「Urla Vineyard Route(ウルラ・ヴィンヤード・ルート)」と呼ばれるワインルートがあり、ブティックワイナリーを巡ってテイスティングを楽しめます。

約6,000年にわたるブドウ栽培の歴史を持つ地域で、国際品種だけでなく、Bornova MisketiやUrla Karasıなど、この地域ならではのブドウも栽培されています。

ワインだけでなく、オリーブオイルやエーゲ海料理、ブティックホテルなども楽しめるので、ワイン好きならUrlaを目的地にした旅行も面白そうです。

ただし、一般的なトルコ周遊旅行の途中に気軽に立ち寄るというよりは、イズミル周辺に滞在してゆっくり楽しみたい場所

初めてのトルコ旅行なら、イスタンブールやカッパドキアでワインを体験する方が旅程には組み込みやすいと思います。

レンタカーを使える方や、何度目かのトルコ旅行なら、ワイナリーを巡る旅も面白いと思います。

ただし、初めてのトルコ旅行で観光地も見たいとなると、そこまで旅程を広げるのは少し大変。

まずはイスタンブールやカッパドキアで飲んでみて、

「トルコワイン、面白いな」

と思ったら、次回はワイン産地へ。

そんな順番でもいいと思います。

トルコワインはどこで買える?

スーパーならMigrosが探しやすい

気軽なワインなら、まずMigros。

大型店舗の方が種類も見つけやすいです。

ワイン売り場では、メーカー名だけでなく、

Emir
Kalecik Karası
Öküzgözü
Boğazkere

などの文字を探してみてください。

何も知らずに棚を見るより、かなり選びやすくなります。

少しいいワインなら専門店も探してみる

値段の高いワインを買うなら、個人的にはスーパーより専門店を探したくなります。

ただ、旅行先でワインショップを見つけるのは意外と難しいもの。

わたしが知っているところではクシャダスにもワインショップがありますが、どの都市にも旅行者がすぐ見つけられる専門店があるとは限りません。

そんなときもGoogleマップで、

wine shop
şarap

などと検索すると探しやすくなります。

さるぱんちゃん

ちょっと勇気がある方は、街中のTekel bayii(テケル・バイイ)をのぞいてみても。
お酒やタバコを扱う小さなお店で、ワインが置いてあることもあります。

コラム

ホテルやアパートで飲むなら、まずは滞在先にコルク抜きがあるか聞いてみるのがおすすめです。

なければスーパーなどで買ってもいいですし、ワイン専門店やTEKEL(テケル・バイイ)で購入するなら、その場で開けてもらえることもあります。

お願いするときは、

“Bunu açabilir misiniz?”(ブヌ・アチャビリル・ミスィニズ?)
=「これ、開けてもらえますか?」

で大丈夫です。

もう少し具体的に言うなら、

“Şarabı açabilir misiniz?”(シャラブ・アチャビリル・ミスィニズ?)
=「ワインを開けてもらえますか?」

ホテルでコルク抜きがあるか聞くなら、

“Tirbuşon var mı?”(ティルブション・ヴァル・ム?)
=「コルク抜き、ありますか?」

が簡単です。

なお、ソムリエナイフのように刃が付いたタイプは機内持ち込みできない場合があります。帰国時に持ち帰るなら、手荷物には入れず預け荷物へ。旅行中だけ使うなら、現地で安いものを買うのも手です。

帰国前なら空港の免税店も選択肢

もうひとつ意外と便利なのが、空港の免税店です。

トルコの空港では、スーパーではなかなか見かけない価格帯のワインが並んでいることもあります。

旅行の最初にボトルを買うと、その後ずっとスーツケースに入れて運ばなければなりません。

帰国前に空港で買えば、その心配がないのもメリットです。

ただし、

免税店だから必ず安い

とは限りません。

価格を最優先するというより、「最後に少しいいトルコワインを買いたい」ときの選択肢として考えるとよいと思います。

さるぱんちゃん

イスタンブール空港の免税店は24時間営業、
有名どころなラインナップです。

トルコワインをお土産にするなら?

ワイン好きへのお土産なら、せっかくなのでトルコの土着品種を選んでみてはいかがでしょう。

たとえば、

  • カッパドキアならEmir
  • 赤ならKalecik KarasıÖküzgözü

ラベルを見て、

「これ、トルコのブドウなんだよ」

と渡せる一本の方が、トルコ土産らしさがあります。

日本へ持ち帰る際は酒類の免税範囲にも注意してください。

2026年9月現在、日本の税関では20歳以上の旅行者について、酒類は1本760ml換算で3本までが免税範囲です。4本目からは課税対象となります。

なお、航空機内への液体の持ち込みルールは購入場所や乗り継ぎによっても変わるため、実際に持ち帰る際は航空会社・空港の最新ルールも確認してください。

スーパー・ワインバー・テイスティング、どれがいい?

迷ったら、旅行スタイルで選んでください。

楽しみ方こんな方におすすめ
Migrosで一本買うとにかく気軽に飲んでみたい
イスタンブールのワインバーグラスでいくつか試したい
イスタンブールのテイスティング土着品種について知りながら飲み比べたい
カッパドキアのテイスティング観光と一緒にワインも楽しみたい
ワイナリーへ行くワインそのものを旅の目的にしたい

わたしなら、初めてトルコワインを飲むなら何種類か飲み比べてみるのも面白いと思います。

スーパーで知らない名前のワインを一本選ぶのも旅の楽しみですが、トルコの土着品種は日本ではなじみのないものばかり。

何種類か試して、

「わたしはEmirが好き」
「Öküzgözü、意外と好きかも」

と分かってから一本買えば、お土産選びも楽になります。

まとめ|トルコ旅行ではワインも楽しんでみて

トルコワインは、カッパドキアだけのものではありません。

エーゲ海地方やトラキア、ボズジャアダ、東部アナトリアなど、トルコ各地でその土地ならではのブドウが育てられています。

ただ、初めてのトルコ旅行なら、ワイナリーへ行くためだけにレンタカーを借りたり、旅程を大きく変更したりする必要はありません。

イスタンブールならワインバーへ。

もう少し詳しく知りたいならテイスティングへ。

カッパドキアへ行くなら、観光の途中に地元ワインを飲んでみる。

気に入った品種が見つかったら、Migrosやワインショップ、帰国前の空港で一本探してみる。

そんな楽しみ方で十分です。

トルコ旅行といえば、ケバブやサバサンドが注目されがちですが、ブドウの名前をひとつ覚えて帰るのも、なかなかいい旅の思い出になると思います。

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この記事を書いた人

さるぱんちゃんのアバター さるぱんちゃん トルコびいきの旅ノート管理人

広島県出身。アメリカで約20年暮らしたあと、2017年からトルコに移住。トルコ人の夫と暮らしながら、イスタンブールをはじめとする観光地、地方都市、世界遺産、市場、食文化、日々の暮らしなどを取材・発信中。

初めてトルコを訪れる前、「行ってみたい気持ちと、少し身構えてしまう気持ち」が同居する感覚に、英語の apprehensive(これから起きることに対して、不安や心配を感じているという意味)という言葉が重なった経験を持つ。

旅行者としての不安を置き去りにせず、現地で暮らす中で得た実感も交えながら、初めてのトルコ旅行に役立つ情報を発信。

市場、朝ごはん、地方都市、見慣れない食材を見ることが趣味。旅先では観光地だけでなく、スーパーや食料品売り場ものぞくタイプ。世界遺産検定保持者。

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