イスタンブールやカッパドキアには行ったことがある。
次は、アニ遺跡やヴァン湖、ネムルート山など、東トルコを巡ってみたい。
そう思っても、東トルコは個人で日程を組むのが簡単な地域ではありません。
都市間を移動する国内線や長距離バスだけでなく、町から離れた遺跡までの車、地方都市のホテル、次の目的地への乗り継ぎまで、一つずつ手配する必要がありますし、東部ではイスタンブールやカッパドキアほど英語が通じるとは限りません。
英語ガイド付きの現地ツアーを利用する方法もありますが、ツアーの集合都市まで自分で移動し、前後泊や別のツアーとの接続まで考える必要があります。
そんな個人では巡りにくい東トルコの世界遺産や遺跡を、日本語で案内を受けながら一つの行程で回れるのが、JTBの「知られざる東トルコへの誘い10日間」です。
関西国際空港から添乗員同行で出発できるため、西日本から参加しやすい点も大きな魅力です。
ただし、添乗員付きだからといって、体力的に楽なツアーではありません。
長距離のバス移動、早朝のネムルート山観光、歩く度Cの観光日なども含まれています。
この記事では、トルコ在住者の視点から、JTB東トルコツアーの魅力と注意点、向いている人を詳しく見ていきます。
ツアー内容や出発日は変更される可能性があります。申し込み前には、必ずJTB公式サイトで最新の日程、料金、催行状況、旅行条件を確認してください。
まず結論|日本語で東トルコの世界遺産を巡りたい人に向く
JTBの東トルコツアーは、個人では行きにくい東トルコの遺跡を、日本語で説明を聞きながらまとめて巡りたい人に向いています。
特に魅力的なのは、次の場所を一つの行程で訪れられることです。
- アニ遺跡
- イサクパシャ宮殿
- ヴァン湖とアクダマル島
- ネムルート山
- ギョベクリテペ
- ゼウグマモザイク博物館
- カッパドキア
どれも単体で魅力のある場所ですが、個人旅行で10日間につなごうとすると、交通と宿泊の手配がかなり複雑になります。
JTBのツアーなら、関西国際空港の出発から帰国まで添乗員が同行し、東トルコの主要な見どころを専用バスで巡れます。
遺跡の背景を日本語で聞けることも重要です。
東トルコには、アルメニア王国、ウラルトゥ、セルジューク朝、オスマン帝国など、複数の文明と民族の歴史が重なっています。
建物を眺めるだけでなく、その場所にどのような歴史があるのかを日本語で理解できること自体が、このツアーの商品価値です。
一方で、長距離移動が多く、早朝観光や歩行時間の長い日もあります。
個人旅行の難しさは下げてくれますが、体力まで旅行会社に預けられるわけではありません。
JTB「知られざる東トルコへの誘い10日間」とは
JTBの「知られざる東トルコへの誘い10日間」は、関西国際空港を出発し、東部アナトリアから南東部、最後にカッパドキアまで巡る添乗員同行ツアーです。
2026年4月12日から9月13日まで設定され、最少催行人数は15名と案内されています。旅行代金は出発日によって異なり、燃油サーチャージ、空港諸税、航空会社システム使用料などが別途必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ツアー名 | 知られざる東トルコへの誘い10日間 |
| 出発空港 | 関西国際空港 |
| 利用航空会社 | ターキッシュエアラインズ |
| 添乗員 | 関西国際空港から同行 |
| 旅行日数 | 10日間 |
| 最少催行人数 | 15名 |
| 主な訪問地 | アニ遺跡、ヴァン、ネムルート山、ギョベクリテペ、ガジアンテップ、カッパドキア |
| コース番号 | E69190 |
| 設定期間 | 2026年4月12日~9月13日 |
| 情報確認日 | 2026年7月12日 |
旅行代金だけでなく、燃油サーチャージや一人部屋追加代金を含めた総額を確認してから判断しましょう。
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関空発でトルコツアー参加できるのは西日本勢にもやさしい
このJTB東トルコツアーは、関西国際空港を22時10分に出発します。

さるぱんちゃんわたしもよく利用している便です。
トルコに早朝到着するため、そのまま国内線へ乗り継ぐには、とても使いやすいスケジュールだと思います。到着が遅い便では、地方都市に着くころには深夜になってしまうこともあります。
関西や中国・四国地方からトルコツアーへ参加する人にとって、羽田や成田まで移動せず、関西国際空港から出発できるのは大きなメリットです。
東トルコツアーは、現地に到着してからも長距離移動が続きます。
出発前に国内線や新幹線で東京まで移動し、前泊するだけでも、時間と体力、宿泊費が必要です。
関空からそのまま国際線に乗れることで、日本国内の移動負担を減らせます。
また、関西国際空港から添乗員が同行するため、イスタンブールでの国内線乗り継ぎも自分だけで対応する必要がありません。
東トルコへ向かう旅では、現地に着く前から乗り継ぎがあります。
国際線の遅延や搭乗口の変更が不安な人にとって、日本出発時から添乗員がいることは安心材料になります。
東トルコはどこ?一般的なトルコツアーとの違い
一般的なトルコ周遊ツアーでは、イスタンブール、エフェソス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキアなど、トルコ西部から中部を巡ります。
一方、今回のツアーでは、トルコの地図で見ると右側にあたる東部と南東部へ進みます。
前半では、カルスからアニ遺跡、ドゥバヤジット、ヴァンへ。
中盤では、ヴァン湖周辺からビンギョル、エラズー、キャフタへ移動します。
後半では、ネムルート山、ギョベクリテペ、シャンルウルファ、ガジアンテップを巡り、最後にカッパドキアを訪れます。


イスタンブールやエーゲ海沿岸とは、風景も文化も歴史的背景も大きく異なります。
王道トルコツアーを一度経験し、次はもう少し深くトルコを見てみたい人にとって、魅力的な行程です。
JTB東トルコツアーで訪れる主な世界遺産と遺跡


アニ遺跡|アルメニア王国の栄華を伝える国境近くの遺跡
アニ遺跡は、トルコ東部のカルス近郊にある世界遺産です。
かつて中世アルメニア王国の都として栄え、多くの教会や城壁が残されています。
一般的なトルコ周遊ツアーには入りにくく、東トルコまで来る大きな目的の一つになる場所です。
ただし、アニ遺跡はカルスの市街地にあるわけではありません。
個人で訪れる場合は、カルスまで移動したうえで、遺跡までの車や現地ツアーを別に手配する必要があります。
このツアーでは、国内線到着後の移動と遺跡観光が一続きの日程になっています。
2026年5月17日発以降は、ターキッシュエアラインズのスケジュール変更により、2日目はイスタンブールからカルスへ向かいます。
カルス到着後にアニ遺跡を観光し、そのままドゥバヤジットへ移動するため、エルズルム観光とナルマン奇岩群は含まれません。
イサクパシャ宮殿|アララト山周辺に立つ東トルコの宮殿
3日目には、ドゥバヤジットでイサクパシャ宮殿を訪れます。


山腹に建つ宮殿で、トルコ、ペルシャ、アルメニアなど、複数の文化の影響が感じられる建築です。
周囲には広大な山岳風景が広がり、建物だけでなく、その立地そのものにも見応えがあります。
日程には「ノアの方舟伝説の地」の外観観光も含まれています。
アララト山周辺は、イスタンブールやカッパドキアとはまったく異なる景色が見られる地域です。
ヴァン湖とアクダマル島|2連泊で東トルコの景色を楽しむ
3日目から4日目は、ヴァンに2連泊します。
この日程のなかでは、同じホテルに2泊できる貴重な区間です。
3日目は16時ごろホテルに到着し、4日目はヴァンを一日観光します。
ヴァン城を訪れたあと、ボートでアクダマル島へ渡り、アルメニア教会を見学します。
東トルコツアーというと遺跡ばかりを想像しがちですが、ヴァン湖の風景を楽しめることも大きな魅力です。
長距離移動が続く旅の途中で、湖と島を眺められる日が入ることで、旅に変化が生まれます。
ヴァン猫の家|重厚な文明史の途中で、猫に会う
ヴァン観光では、ヴァン猫の家にも立ち寄ります。
ヴァン猫は、白い毛と、左右で異なる色の目を持つ個体がいることで知られる、この地域を代表する猫です。


アニ遺跡、アルメニア教会、ネムルート山、ギョベクリテペと重厚な歴史が続くなか、途中で猫が出てきます。
ツアー全体の配分として、なかなか良い息抜きです。
遺跡よりヴァン猫の写真の方が増えてしまう可能性もありますが、それも東トルコ旅行の思い出でしょう。
アハラットの墓石群|長距離移動の途中にも見どころがある
5日目は、ヴァンからビンギョルまで410キロ、約7時間を移動します。
途中、約800基の墓石が残るアハラットの墓石群に立ち寄ります。
この日は歩く度Aですが、バス移動時間が長い日です。
徒歩時間が短いから楽とは限りません。
長時間座り続けることが苦手な人は、首枕や腰当て、着圧ソックスなどを準備しておくとよいでしょう。
ネムルート山|巨石像と朝日を見る世界遺産
このツアーの最大のハイライトの一つが、7日目早朝のネムルート山です。


山頂付近には巨大な神像の頭部が並び、独特の景観を作っています。
ツアーでは東西両方のテラスを訪れ、朝日に染まる遺跡を見学します。
ただし、日の出観光なので出発は早朝です。
暗い時間帯にホテルを出発し、標高の高い場所へ向かいます。
夏でも早朝は冷える可能性があり、足元も平坦とは限りません。
薄手のダウンやウインドブレーカー、歩きやすい靴を準備しておきたいところです。
ギョベクリテペ|世界最古級とされる宗教遺跡
ネムルート山の日の出観光を終えたあと、同じ日にギョベクリテペへ移動します。
ギョベクリテペは、世界最古級の祭祀遺跡として知られる世界遺産です。
巨大なT字形石柱や動物のレリーフが残され、従来の文明史の見方に大きな影響を与えた遺跡です。
その後はシャンルウルファで、アブラハム生誕の地や聖なる魚の池を観光し、さらにガジアンテップまで移動します。
7日目は早朝のネムルート山から始まり、歩く度Cに設定されています。
このツアーで最も体力が必要な日の一つです。
ゼウグマモザイク博物館|ガジアンテップで見る古代モザイク
8日目はガジアンテップを観光し、ゼウグマモザイク博物館を訪れます。


ゼウグマ遺跡から発掘されたモザイクが展示されており、精密な人物表現や色彩を見ることができます。
東トルコツアーでは野外遺跡が多いなか、博物館で保存状態のよい作品を見られることも魅力です。
ガジアンテップ観光後は、カッパドキアまで約400キロ、約5時間移動します。
カッパドキア|最後にトルコの王道観光も楽しめる
9日目は、カッパドキアを約7時間観光します。
ギョレメ野外博物館、カイマクル地下都市、パシャバー、デヴレント、ウチヒサールなど、代表的な見どころが含まれています。
昼食は洞窟レストランです。
東トルコだけで終わらず、最後にカッパドキアの王道観光を入れているため、初めてトルコを訪れる人にも多少配慮された日程です。
ただし、イスタンブール市内観光はありません。
初めてのトルコ旅行で、ブルーモスクやトプカプ宮殿、ボスポラス海峡を最優先したい人には、別の王道周遊ツアーの方が向いています。
また、9日目はカッパドキアを一日観光したあと、そのまま空港へ向かい、イスタンブール乗り継ぎで帰国します。
最後まで気を抜けない日程です。
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日程を在住者目線で見る
ここからは、日程表だけでは見えにくい移動の負担や、観光の詰まり具合を、トルコ在住者の目線で見ていきます。
このツアーは個人では行きにくい場所を効率よく巡れる一方、長距離移動や早朝観光も多く、日によって体力の使い方がかなり違います。
見どころの多さだけでなく、「どの日がきついのか」「どこで少し休めるのか」も含めて確認しておきましょう。
2日目|到着直後から東トルコ観光が始まる
1日目の夜に関西国際空港を出発し、イスタンブールで乗り継ぎます。


2日目の朝に国内線でエルズルムまたはカルスへ移動し、そのままアニ遺跡を観光してドゥバヤジットへ向かいます。
関西国際空港を出てからホテルに入るまで、かなり長い一日です。
特にエルズルム経由の日程では、観光と合計約6時間のバス移動が含まれ、ホテル到着は19時30分ごろです。
5月17日発以降のカルス直行便ではホテル到着が17時30分ごろになる予定ですが、それでも国際線と国内線を乗り継いだ直後の観光になります。
飛行機で眠れない人にとっては、序盤から体力を使うでしょう。



関西国際空港で預けたスーツケースは、最終目的地のエルズルムで受け取れます。
国際線から国内線への乗り継ぎがありますが、全区間をターキッシュエアラインズで利用するため、イスタンブールでいったん荷物を受け取り、再び預け直す必要がないのは助かります。
3~4日目|ヴァン2連泊で少し落ち着ける
3日目はドゥバヤジット観光後、約3時間かけてヴァンへ向かいます。
ホテル到着は16時ごろです。
翌日も同じホテルに戻るため、荷物を毎朝まとめる必要がありません。
東トルコを周遊する旅では、ヴァン2連泊が大きな救いになります。
長距離移動が続く前に、ここで少し休めるでしょう。
5~6日目|長距離移動で南西へ進む
5日目はヴァンからビンギョルまで約410キロ、7時間。
6日目もエラズー、キャフタ方面へ移動します。
歩く度はAですが、バスで過ごす時間が長い区間です。


東トルコの主要観光地は、一つの都市にまとまっているわけではありません。
この移動距離こそが、個人旅行で同じ日程を再現するのが難しい理由です。
7日目|このツアーで最も体力が必要な一日
早朝にネムルート山で朝日を見たあと、ギョベクリテペへ約2時間30分移動します。
さらにシャンルウルファを観光し、ガジアンテップまで向かいます。
歩く度Cで、早朝出発と長距離移動も組み合わされています。
ネムルート山を見られる喜びは大きいですが、旅行前から睡眠と体調を整えて参加したい日です。
8~9日目|カッパドキアまで移動し、最後まで観光
8日目はガジアンテップ観光後、カッパドキアまで約5時間移動します。


9日目はカッパドキアを約7時間観光し、そのまま帰国便へ向かいます。
一般的なツアーでは最終日前日に少し自由時間が入ることもありますが、このツアーは最後まで観光が詰まっています。
東トルコへ行ける機会を最大限使う日程ですが、のんびりホテルで休む時間を重視する人には向きません。
JTB東トルコツアーの良いところ


個人では行きにくい東トルコを日本語で巡れる
このツアー最大の魅力は、個人では移動を組みにくい東トルコの遺跡を、日本語で案内を受けながら巡れることです。
東トルコでは、都市間の移動だけでなく、到着した町から郊外の遺跡までの足も確保しなければなりません。
アニ遺跡、イサクパシャ宮殿、アクダマル島、ネムルート山などを限られた日数でつなぐには、国内線、長距離バス、ホテル、専用車や現地ツアーを個別に手配する必要があります。
英語ガイド付きの現地ツアーを利用できる場所もあります。
しかし、ツアーの集合都市まで自分で移動し、終了後に次の都市へ日程をつなぐ作業は残ります。
「JTB 東トルコツアー」で検索する人の多くは、英語ツアーを何本も組み合わせて自力で回りたいというより、日本語で安心して東トルコを巡れる方法を探しているのではないでしょうか。
その点、このツアーなら、日本出発から帰国まで一つの行程として組まれています。
関空発で日本出発時から添乗員が同行する
関西国際空港から添乗員が同行するため、国際線と国内線の乗り継ぎも含めてサポートを受けられます。
東トルコの地方空港に到着してから現地ツアーへ参加するのではなく、日本から一続きの旅行として参加できるのが強みです。
トルコ国内線の遅延やスケジュール変更が発生した場合も、個人ですべて交渉する必要がありません。
実際、2026年5月17日発以降は、ターキッシュエアラインズのスケジュール変更により、2日目の行程がエルズルムからカルスへ変更されています。
航空便の変更が起きたときに、旅行会社側で全体の日程を組み直してくれることも、添乗員付きツアーの価値です。
日本語で歴史の説明を聞ける
東トルコは、歴史を知るほど面白くなる地域です。
アニ遺跡を見ても、アルメニア王国について何も知らなければ、古い教会と城壁を見て終わってしまうかもしれません。
ヴァン周辺ではウラルトゥ王国、ネムルート山ではコンマゲネ王国、ギョベクリテペでは先史時代の宗教と社会の成立が関係します。
英語ガイドの説明を聞き取りながら、知らない文明の話を理解するのは、英語に慣れている人でも簡単ではありません。
日本語で歴史的背景を聞けることで、旅の解像度が上がります。
ヴァンに2連泊できる
移動の多いツアーですが、ヴァンでは2連泊します。
毎日ホテルを変える日程よりも、荷物の整理と体力面で余裕があります。
3日目のホテル到着も16時ごろなので、翌日の観光に備えて休みやすいでしょう。



宿泊ホテルは日程によってJTB基準のA〜Cグレードが設定されています。また、一部のホテルではバスタブがなく、シャワーのみとなる場合があります。
東トルコだけでなくカッパドキアも見られる
最後にカッパドキアの代表的な観光地を巡れます。
東トルコを主目的にしながら、トルコの王道風景も見ておきたい人には魅力的です。
一方、すでにカッパドキアへ行ったことがある人にとっては、最後に馴染みのある場所へ戻ってくるような安心感もあります。
おひとり様参加でも一人部屋追加代金がかからない
このツアーは、おひとり様で参加する場合も旅行代金は同じで、一人部屋追加代金は不要です。
東トルコは、誰もが行きたがる王道観光地というより、歴史や遺跡に強い関心がある人が選ぶ旅先です。
「一緒に行ってくれる人が見つからない」という理由で諦めていた人にとって、おひとり様でも参加しやすい条件は大きな魅力です。
一般的な海外ツアーでは、一人参加の場合に一人部屋追加代金が必要になることがあります。
その点、このツアーは、同行者を探さず、自分の行きたい気持ちを優先しやすい商品です。
東トルコまで一緒に行ってくれる人を探すより、思い切って一人で申し込んだ方が早いかもしれません。
最大20名・バスは1人2席利用で長距離移動に配慮
このツアーは、各出発日20名までの少人数制です。
さらに、移動中のバスは1人で2席を利用できます。
東トルコ周遊では、1日に5時間から7時間ほどバスに乗る日もあります。
隣の席を気にせず座れ、荷物を置いたり、姿勢を変えたりできることは、長距離移動の負担を減らすうえで大きなメリットです。
もちろん、1人2席だから移動時間そのものが短くなるわけではありません。
それでも、満席のバスで長時間移動するのと、2席を使って移動するのとでは、疲れ方がかなり違います。
体力を使う日程だからこそ、移動中の快適さに配慮されている点は評価できます。
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注意点|楽なツアーではない
長距離バス移動が多い
最も長い日は、約410キロ、7時間のバス移動です。
ほかにも、230キロで約3時間、190キロで約3時間30分、400キロで約5時間などの移動があります。
1人2席利用などの記載がある場合でも、移動時間自体が短くなるわけではありません。
腰や膝に不安がある人、長時間座ると体調を崩しやすい人は、慎重に検討した方がよいでしょう。
早朝観光と深夜便がある
ネムルート山の日の出観光は早朝です。
また、帰国日はカッパドキア観光後に空港へ向かい、イスタンブールで深夜便に乗り継ぎます。
普段から早朝に弱い人や、飛行機でほとんど眠れない人にとっては、かなり疲れる可能性があります。
歩く度Cの日が2日ある
JTBでは、歩行時間の目安をAからCで表示しています。
歩く度Cは、1日の総歩行時間が約4時間以上です。
7日目のネムルート山からギョベクリテペ、シャンルウルファを巡る日と、9日目のカッパドキア観光が歩く度Cです。
遺跡では、舗装されていない道や段差、坂道を歩くこともあります。
普段あまり歩かない人は、出発前から少しずつ歩く習慣をつけておくと安心です。
自由時間はほとんどない
日程の多くが観光と移動で組まれています。
気になった町でゆっくりカフェへ入ったり、自分で市場を歩いたりする時間は期待しにくいでしょう。
自分のペースで町を散策したい人より、限られた日数で多くの遺跡を見たい人に向いています。
旅行代金は高い?個人で同じ日程を再現する難しさを考える
一般的なトルコ周遊ツアーと比べると、東トルコツアーの旅行代金は高めです。
燃油サーチャージ、空港諸税、一人部屋追加代金などを含めると、総額はさらに上がります。
ただし、このツアーと同じ日数で、同じ場所を個人旅行で巡ろうとすると、次の手配が必要です。
- 日本からイスタンブールまでの国際線
- イスタンブールからカルスまたはエルズルムまでの国内線
- アニ遺跡までの車
- カルスからドゥバヤジットへの移動
- イサクパシャ宮殿までの車
- ヴァンまでの移動
- アクダマル島観光
- ビンギョルやエラズー方面への長距離バス
- ネムルート山の日の出ツアー
- ギョベクリテペとシャンルウルファへの移動
- ガジアンテップからカッパドキアへの移動
- カッパドキアから空港までの送迎
現地オプショナルツアーを部分的に利用できたとしても、ツアーとツアーの間を自分でつなぐ必要があります。
一つの便が遅れれば、次の専用車やホテル、観光予約にも影響します。
東トルコは、個人旅行が不可能な地域ではありません。
しかし、JTBと同じ訪問地を同じ10日間で再現しようとすると、相応の旅行経験と手配力が必要です。
旅行代金には、交通費や宿泊費だけでなく、複雑な工程を日本語で一括管理してもらえる価値も含まれていると考えた方がよいでしょう。
アニ遺跡やヴァン湖、ネムルート山へどうしても行ってみたい。
そのためなら、ある程度の料金を受け入れてでも、確実に回れる方法を選びたい。
このツアーは、そんな人に向けた商品です。
東トルコの治安は大丈夫?
東トルコと一言でいっても、地域によって治安状況は異なります。
外務省の海外安全情報では、カルス、ヴァン、アール、エルズルム、ビンギョル、エラズーなどの東部各県は「レベル1:十分注意してください」とされています。一方、シリア国境地帯はレベル4、ディヤルバクル県やイラク国境地帯はレベル3、南東部の一部地域はレベル2に指定されています。
今回の日程には、シャンルウルファ県やガジアンテップ県も含まれます。
外務省の危険情報では、両県の県都以北はレベル1、それ以外の一部はレベル2とされているため、単に都市名を見るだけでなく、実際の移動ルートも含めて最新情報を確認する必要があります。
また、2025年にはPKKによる停戦宣言や武装放棄の表明があったものの、外務省は脅威が完全に消えたとはいえないとしています。
添乗員付きツアーでは、旅行会社が現地情報を確認し、必要に応じて行程変更や催行中止を判断します。
ただし、ツアーであれば危険がなくなるという意味ではありません。
出発前には外務省海外安全ホームページを確認し、たびレジへの登録、海外旅行保険への加入、家族への日程共有なども行っておきましょう。
最少催行人数15名|申し込んでも必ず出発するとは限らない
このJTB東トルコツアーの最少催行人数は15名です。
王道のイスタンブール・カッパドキアツアーと比べると、東トルコは参加者を選ぶ行き先です。
行きたい人には強く刺さる一方、旅行者全体の母数はそれほど大きくないと考えられます。
そのため、申し込みができても、すぐに催行決定とは限りません。
申し込み前には、次の点を確認しておきましょう。
- 現在の予約状況
- 催行決定済みか
- いつごろ催行可否が決まる予定か
- 催行中止になった場合の連絡方法
- 関空までの国内交通や前泊をいつ手配するか
関空までの航空券や新幹線、前泊ホテルを別に予約する場合は、キャンセル可能なプランを選んでおくと安心です。
東トルコへどうしても行きたい人には、現地旅行会社にプライベートツアーを依頼する方法もあります。
ただし、専用車やガイドを使って広い東トルコを巡るため、安くなる方法ではありません。
参加人数に左右されず、自分の希望に合わせた日程を組める代わりに、自由度と催行確実性を料金で買う方法です。
キャンセル料はいつからかかる?
ツアーを申し込む前に、取消料の条件も確認しておきたいところです。
キャンセル料がいつから、いくらかかるかは、ツアーで利用する航空券や契約内容によって異なります。
一般的な海外ツアーでは、通常は出発の30日前から、年末年始などの繁忙期は40日前からキャンセル料が発生します。ただし、変更や払い戻しに制限のある早期購入型の航空券を利用するツアーでは、申し込み後すぐにキャンセル料がかかる場合があります。
一般的な目安では、出発30日前以降は旅行代金の20%以内、出発前々日以降は50%以内、旅行開始後のキャンセルや無断不参加は100%となります。
ただし、実際のキャンセル条件はツアーごとに異なります。
予約前に、商品ページの「取消料について」と契約書面を必ず確認してください。
特に注意したいのは、次の二つが別だということです。
- 自分の都合や不安でキャンセルする場合
- 旅行会社が最少催行人数不足や安全上の理由で中止する場合
自分で旅行契約を解除した場合は、規定の取消料が差し引かれる可能性があります。
一方、旅行会社側が契約を解除した場合は、旅行条件書に基づいて旅行代金が払い戻されます。JTBの海外募集型企画旅行条件書では、旅行会社側の解除に該当する場合、受領済みの旅行代金を払い戻す旨が示されています。
また、治安への不安を理由に旅行者側がキャンセルしたとしても、自動的に全額返金になるとは限りません。
旅行会社が安全に実施できると判断している段階で、旅行者が自主的に取り消す場合は、通常の取消料が適用される可能性があります。
必ず申し込み画面の取消条件と旅行条件書を確認してください。



日程そのものは体力勝負ですが、予約条件やキャンセル料、催行状況を確認しながら申し込めるのはJTBの安心感だと思います。
東トルコのような少し特殊な行き先ほど、申し込み前後に相談できる窓口があることは大きなメリットです。
このツアーが向いている人
JTB東トルコツアーは、次のような人に向いています。
- イスタンブールやカッパドキアへ行ったことがある人
- 二度目以降のトルコ旅行を探している人
- アニ遺跡やネムルート山を訪れたい人
- 世界遺産、考古学、古代文明に興味がある人
- 個人で国内交通を手配する自信がない人
- 日本語で歴史の説明を聞きたい人
- 関空から添乗員付きで出発したい人
- 長距離バス移動や早朝観光に対応できる人
- 旅行代金より、行きたい場所へ確実に行けることを重視する人
- 体力がある人
特に、
「トルコが好きだからもう一度行きたい。でも、前回と同じ王道ルートでは物足りない」
という人にぴったりです。
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このツアーが向いていない人
一方、次のような人には、別のツアーの方が合う可能性があります。
- 初めてのトルコでイスタンブールを最優先したい人
- 長時間のバス移動が苦手な人
- 早朝出発を避けたい人
- ホテル滞在や自由時間を楽しみたい人
- 遺跡や歴史にあまり興味がない人
- 一つの町にゆっくり滞在したい人
- 歩行時間の長い観光に不安がある人
初めてのトルコ旅行でも参加できないわけではありません。
最後にカッパドキア観光も入っています。
ただし、イスタンブール観光はなく、旅の主役は東トルコです。
ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿を見たい人は、まず王道周遊ツアーを選んだ方が満足しやすいでしょう。
申し込む前に確認したいこと
申し込む前には、次の項目を確認しておきましょう。
- 出発日ごとの料金
- 燃油サーチャージと空港諸税
- 一人参加時の一人部屋追加代金
- 最少催行人数と現在の予約状況
- 催行決定予定日
- 2日目がエルズルム経由かカルス直行か
- ネムルート山観光の実施条件
- 歩く度Cの日の歩行内容
- ホテルの設備
- キャンセル料が発生する日
- PEX運賃を利用しているか
- 海外旅行保険の補償内容
- 最新の外務省海外安全情報
特に2日目の行程変更は見落としやすいポイントです。
「エルズルムやナルマン奇岩群も見られる」と思って申し込んだところ、出発日はカルス直行だった、ということがないように確認してください。
まとめ|関空から日本語で東トルコへ踏み出せるツアー
JTBの「知られざる東トルコへの誘い10日間」は、個人では日程を組みにくい東トルコの世界遺産や遺跡を、日本語でまとめて巡れるツアーです。
関西国際空港から添乗員が同行し、アニ遺跡、イサクパシャ宮殿、ヴァン湖、ネムルート山、ギョベクリテペ、ガジアンテップ、カッパドキアまで一つの行程でつないでいます。
旅行代金だけを見ると高く感じるかもしれません。
しかし、個人で同じ日程を再現する場合は、国内線、長距離バス、地方都市のホテル、遺跡までの車、現地ツアーを一つずつ手配しなければなりません。
さらに、東部では英語が必ず通じるとは限らず、乗り継ぎや予定変更への対応力も必要です。
このツアーの価値は、単にバスに乗せてもらえることではありません。
日本語で歴史を理解しながら、個人ではつなぎにくい場所を、限られた日数で巡れることにあります。
一方で、長距離移動、早朝観光、歩く度Cの日程があり、体力的に楽な旅ではありません。
最少催行人数も15名のため、申し込み時には催行状況を確認しておきたいところです。
イスタンブールやカッパドキアの先にある、もう一つのトルコを見てみたい。
その気持ちはあるけれど、個人で地図の右側へ踏み出すのは不安。
そんな人の背中を押してくれる、関空発の東トルコツアーです。
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