トルコへ行ってみたい。
イスタンブールのモスク、カッパドキアの奇岩、白い石灰棚が広がるパムッカレ。そして、名前だけは昔から知っているトロイ。
せっかくトルコまで行くなら、一度の旅行でできるだけ見ておきたいと思う方も多いでしょう。
ただし、トルコの周遊旅行にはひとつ覚えておきたいことがあります。
とにかく移動が多いことです。
これはシニア向けのツアーを選べば、すっかり解決するというものではありません。
トルコは国土が広く、人気の観光地が各地に点在しています。そのため、イスタンブール、パムッカレ、カッパドキアなどを一度の旅行で回ろうとすると、どうしても長距離移動が入ります。
そんななかで見つけたのが、クラブツーリズムの「65歳以上限定」のトルコ周遊ツアーです。
単に歩く距離を減らしたツアーというだけではありません。
参加者そのものを65歳以上に限定し、途中には日本食を取り入れ、イスタンブールでは観光を詰め込みすぎず自由時間を確保しています。
一方で、トルコを周遊する以上、決して「楽な旅行」ではありません。また、エフェソス遺跡など、このコースでは訪れない場所もあります。
この記事では、まずトルコ周遊旅行の移動事情を整理したうえで、クラブツーリズムの65歳以上限定ツアーの魅力と注意点を見ていきます。
\65歳以上限定の同世代旅/
トルコ周遊ツアーは、そもそも移動が多い

初めてトルコ旅行の行程を見ると、観光地と観光地の間に「約5時間」「約6時間」といった移動時間が並んでいて、驚くかもしれません。
しかし、これは特定の旅行会社だけの問題ではありません。
トルコは日本の約2倍の国土を持ち、観光地が一か所に集まっている国ではないからです。
イスタンブールは北西部、パムッカレは西部、カッパドキアは中央部。
さらにトロイまで訪れるとなると、バスでかなりの距離を移動することになります。
そのため、同じような観光地を巡る周遊ツアーであれば、旅行会社を変えたからといって移動距離そのものが劇的に短くなるわけではありません。
違いが出るのは、その長い移動をどう組み立てているかです。
クラブツーリズムで行く
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▶︎ トルコ旅行はシニアでも楽しめる?移動が楽なゆったりツアーの選び方とおすすめプラン

移動時間が気になるなら国内線利用ツアーも候補

ツアーによっては、長距離バス移動の一部を国内線に置き換えているものもあります。
たとえば、カッパドキアからイスタンブールへ飛行機で移動すれば、何時間もバスに乗り続ける必要はありません。
もちろん、国内線にも空港までの移動や搭乗手続きがあります。
そのため「飛行機なら必ず楽」と一概には言えませんが、長時間バスに座り続けることが苦手な方は、国内線を使うコースかどうかも確認してみるとよいでしょう。
そもそも周遊が大変なら、2都市に絞る方法もある

もうひとつの方法は、行き先そのものを減らすことです。
たとえば、イスタンブールとカッパドキアだけを訪れるツアーなら、トルコの代表的な景観を楽しみながら、何都市も移動する周遊旅行より行程をシンプルにできます。
「トルコまで行くのだから、主要観光地を全部回らなければ」と考える必要はありません。
何を見るかと同じくらい、どの程度の移動なら自分が旅行を楽しめるかも、大切なツアー選びの基準です。
一方で、

せっかくならトロイも見たいし、
パムッカレの石灰棚にも行ってみたい。
もちろんカッパドキアも外したくない!
という方もいらっしゃるでしょう。
そこで候補のひとつになるのが、今回紹介するクラブツーリズムの65歳以上限定ツアーです。
クラブツーリズムには「65歳以上限定」のトルコツアーがある
クラブツーリズムでは、参加時に65歳以上であることを条件とした「65歳以上同世代の旅」が設定されています。
今回取り上げるトルコ8日間のコースは、65歳未満は申し込めないツアーです。


羽田発着のターキッシュ エアラインズ直行便を利用し、添乗員が同行。
エコノミークラスのコースと、同じ行程をビジネスクラスで利用するコースが用意されています。
ビジネスクラスのY2626は、エコノミークラスのY2625との共同催行です。
主な訪問地は、
- トロイ
- パムッカレ
- コンヤ
- カッパドキア
- イスタンブール
です。
かなりしっかりトルコを周遊する内容です。
だからこそ、このツアーを「65歳以上だから楽なツアー」と捉えるよりも、トルコ周遊の大変さを前提に、同世代が参加しやすいよう工夫されたツアーと考えたほうが近いと思います。
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65歳以上だけでトルコ旅行をする、という安心感


わたしがこのツアーを面白いと思った一番の理由は、観光地でもホテルでもありません。
参加者を65歳以上に限定していることです。
通常の海外ツアーには、幅広い年代の方が参加します。
もちろん、それが旅の楽しさになることもあります。
一方で、
「自分が歩くのが遅くて、若い人を待たせたら申し訳ない」
「少し休みたいけれど、皆さんについていかなければ」
と、必要以上に気を遣ってしまう方もいるのではないでしょうか。
65歳以上限定だからといって、全員の体力が同じになるわけではありません。
65歳と75歳でも違いますし、普段からよく歩く方とそうでない方でも違います。
それでも、少なくとも「若い参加者についていかなければ」という心理的な負担は小さくなりそうです。
また、夫婦だけでなく、一人で参加する方もいます。
同世代だから必ず話が合うとは限りませんが、年代が近ければ、これまで訪れた国の話、仕事を終えてからの暮らし、家族のことなど、自然と共通する話題が見つかることもあるでしょう。
観光地だけではなく、誰と一緒に旅をするかまで含めてツアーを選ぶ。
これは、65歳以上限定ツアーならではの考え方です。
「歩かない工夫」も取り入れられている


クラブツーリズムでは、このツアーについて明確に「歩かない工夫」を紹介しています。
パムッカレ・ヒエラポリスではカートを利用して徒歩移動の負担を軽減。2026年10月出発までは、イスタンブールでも中型バスを利用する予定です。
パムッカレは、白い石灰棚だけを見る場所ではありません。
古代都市ヒエラポリスの遺跡も広い範囲に残っています。
見どころを歩いて回ろうとすると、思った以上に距離があります。
その一部をカートで移動できるのは、「何を見るか」だけではなく「どう見るか」まで考えた工夫だと思います。
カッパドキアでは2連泊


周遊旅行では、毎日の観光だけでなく、ホテルを移ること自体が負担になります。
朝になるたびに荷物をまとめ、スーツケースを閉じて出発する。
地味ですが、何日も続くとなかなか忙しいものです。
このツアーでは、カッパドキアでデラックスクラスのホテルに2連泊します。
1泊して翌朝すぐに出発するのではなく、同じホテルにもう一晩泊まれる。
周遊旅行では、こうした「荷造りをしなくていい朝」も立派なゆとりです。
※画像はイメージです。
旅の中盤に、ほっとする日本食
わたしがもうひとつ面白いと思ったのが、食事です。
カッパドキア観光の日の昼食には、日本食が用意されています。
世界三大料理とも言われることもあるトルコ料理は、日本でも人気のケバブだけではありません。
煮込み料理、スープ、野菜料理、ヨーグルトを使った料理など種類も豊富です。
せっかくトルコへ来たのだから、ぜひいろいろ味わっていただきたいと思います。
ただ、旅行も中盤になると、



そろそろ馴染みのある味が食べたい…
と感じることもあります。
トルコまで来て日本食、と聞くと少し不思議に思うかもしれません。
けれど、何日も海外の食事が続いたところで口にする日本食は、観光とはまた別の意味でほっとする時間になるのではないでしょうか。
豪華な特典というより、長い旅行を最後まで楽しむための小さな気遣いとして、わたしは面白いと思いました。
イスタンブールは、あえて観光を詰め込みすぎない


通常のトルコ周遊ツアーでは、最後のイスタンブール観光に名所をぎっしり詰め込むコースも珍しくありません。
アヤソフィア、ブルーモスク、トプカプ宮殿、地下宮殿、グランドバザール……。
イスタンブールには、それだけ見どころがあります。
ところが、この65歳以上限定ツアーの基本行程では、歴史地区観光をブルーモスクなどのハイライトに絞り、昼食後は自由行動になっています。
希望すれば、別料金のオプショナルツアーでアヤソフィアやトプカプ宮殿などを巡ることもできます。


わたしは、この「選べる」というところがいいと思います。
まだ元気があれば観光を追加してもいい。
ゆっくりお茶を飲んでもいい。
お土産を探しに出かけてもいい。
そして、疲れていたらホテルへ戻って休んでも構いません。
海外旅行では、自由時間があると「さらに観光しなくては」と思ってしまいがちですが、自由時間は休憩時間にしてもいいのです。
旅の終盤に自分で予定を調整できる時間が残されているのは、このツアーらしい部分だと思います。
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ただし、65歳以上限定でも行程は決して楽ではない


ここは、申し込む前にしっかり確認しておきたいところです。
このツアーは65歳以上限定ですが、トルコ周遊であることに変わりはありません。
実際の日程を見ると、長時間の移動があります。
- 2日目(約6時間):早朝にイスタンブールへ到着したあと、トロイまで約320km
- 3日目(約6時間30分):チャナッカレからパムッカレまで約460km
- 4日目(約5時間):パムッカレからコンヤまで約400km
- その後さらにカッパドキアまで約230km、約3時間30分移動
※移動時間は連続ではなく、その日の合計時間です。
4日目だけを見ると、予定上のバス移動は合計約8時間30分です。
これは決して「のんびりした旅行」ではありません。
一方、カッパドキアからイスタンブールへ戻る6日目は国内線を利用しており、飛行時間は約1時間30分となっています。
つまり、
移動そのものをなくしたツアーではなく、長距離周遊をしながら、ところどころで負担を軽くする工夫を入れている
と見るのがよいでしょう。
トロイを訪れるのも、このコースらしいところ


このツアーでは、トロイ遺跡とトロイ博物館を訪れます。
「トロイの木馬」という名前なら、昔からご存じの方も多いのではないでしょうか。
遺跡そのものは、古代都市の建物が大きく残るエフェソスとは少しタイプが違います。
それでも、本や歴史の中で聞いたことのある「トロイ」という土地を実際に歩くことには、別の感慨があります。
旅先で、昔から知っていた地名を目の前にすると、
「本当にここに来たんだ」
と急に距離が縮まることがあります。
トロイは、そうした楽しみ方ができる場所のひとつです。



ツアーではあまり組み込まれないトロイ博物館に入館、見学します。
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注意点|エフェソス遺跡は含まれていない


一方で、このコースにはエフェソス遺跡が含まれていません。
これは、遺跡に興味のある方には確認しておいてほしいポイントです。
エフェソスは、現在のトルコ西部に残る古代都市遺跡です。
ケルスス図書館、大劇場、石畳の通りなどが残り、単に遺構を見るというより、古代の都市そのものを歩いている感覚を得やすい場所です。
わたしはエフェソスが好きなので多少ひいき目があることは認めますが、それを差し引いても、初めて訪れる方が楽しみやすい遺跡だと思っています。
ですから、
「65歳以上限定であることは特に気にならない」
「多少行程が忙しくても、せっかくトルコへ行くなら見どころをできるだけ多く回りたい」
「エフェソスにも行ってみたい」
という方は、このツアーだけで決めず、一般のトルコ周遊ツアーも比較してみることをおすすめします。
「パムッカレに行く時ヒエラポリス遺跡に行くみたいだけど、エフェソスを見逃してもいい?」と気になる方は、両方の見どころを比較したこちらの記事も参考にしてください。
関連記事
▶︎ パムッカレでヒエラポリスを見るなら、エフェソスにも行くべき?古代都市を比較





エフェソスは、わたしも大好きな世界遺産のひとつです。
ただし、遺跡内は広く、日陰が少ないうえによく歩きます。大理石の道は場所によって滑りやすいので、65歳以上限定ツアーでは少し気にしておきたいポイントです。
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この65歳以上限定ツアーが向いている方
このツアーが特に合いそうなのは、次のような方です。
- 同世代の参加者と一緒に旅をしたい
- 若い参加者のペースを気にせず旅行したい
- 一人参加でも参加しやすい雰囲気を重視したい
- トロイ、パムッカレ、カッパドキア、イスタンブールを一度の旅行で訪れたい
- 周遊はしたいが、歩行負担を減らす工夫もほしい
- 連泊や自由時間など、旅の途中の余白も大切にしたい
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逆に、年齢層が違う参加者と一緒でもまったく気にならない方は、65歳以上限定にこだわる必要はありません。
国内線を多く使うツアー、エフェソスまで訪れるツアー、観光地をさらに多く回るツアーなど、選択肢を広げて比較したほうが、ご自身に合った旅を見つけやすくなります。
関連記事
▶︎ アクティブシニア向けトルコ旅行|気球・遺跡・周遊を楽しむツアー


まとめ|「65歳以上だから」ではなく、旅で何を大切にしたいか
トルコ周遊旅行は、移動の多い旅です。
65歳以上限定のツアーを選んだからといって、その距離そのものが短くなるわけではありません。
今回紹介したクラブツーリズムのツアーにも、6時間を超えるバス移動があります。
それでも、
参加者を65歳以上に限定する。
歩く負担を減らす。
カッパドキアでは連泊する。
旅の途中に日本食を入れる。
イスタンブールでは自由時間を残す。
そうした工夫からは、単に「シニアだから観光を減らしました」というだけではない考え方が見えてきます。
観光地の数を最大限増やすよりも、同世代の参加者と気兼ねなく、最後まで旅を楽しむことを大切にしたコースなのでしょう。
一方、年齢は特に気にならず、「エフェソスも含め、見たい場所を優先したい」という方なら、別のトルコ周遊ツアーもぜひ比較してみてください。
何歳で行くか以上に、どんな旅をしたいか。
シニアのトルコ旅行だからこそ、ご自身が大切にしたいものを基準にツアーを選んでみてください。








